世界を救う読書

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TOEICも英検も受けたことのない私が、3日間外国人客と接して思ったこと。

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自慢でも何でもありませんが、私は英検もTOEICも受けたことがありません。

ましてや英会話も習ったことがありません(* ̄^ ̄)エッヘン!

 

手持ちの武器は中学、高校で習った単語力・文法力、あとはNHKのビジネス英会話を“年に数回”聞いているリスニング能力のみ!

 

威張れることではありませんが、もう一度。

(* ̄^ ̄)エッヘン!どうだ!

 

そんな私ですが、仕事の都合上海外の方と接する機会が年に数回あります。

そして今週がっつり4人のヨーロッパの某国からのお客さんと仕事をご一緒しました。

朝食からディナーまで丸3日間どっぷりと英語漬けです。

 

普通のブログでしたらここで

 

外国人と接する際の英会話のコツ

 

みたいな内容をアップするのでしょうが・・・・

 

残念ながら違います!!! 

期待裏切ったらすみません!! m(_ _)m

 

そんなコツがあったら私がむしろ聞きたいくらいです・・・。

 

では何をテーマにするかと言いますと

 

「英語で会話することで気付く、概念を言語化することの難しさ。そして面白さ」

 

です。

 

英会話のコツは教えられませんが、巷に出回っているのとは全然違う、別言語を学ぶことの意味を知ってもらえるのではないかと思います。

 

ではでは行ってみましょう〜(*´∀`*)

 

 

さて、私がたまにしか外国人と話す機会がないからだと思いますが、英語のネイティヴスピーカーと喋っているといつも気付かされることがあります。

それは彼らは基本的に文章の頭に「I」「You」「He」など主語をしっかり持ってくることです。

 

私達日本人が日本語で話すときって、その都度「僕は〜」「あなたは〜」とかって言うわけじゃありませんよね。

大体が主語抜きで話が通じてしまいます。

 

これは文脈の中で「主体となっているのは誰なのか」が話し相手との間で無意識に共有されているから通じるのです。

 

私が英語が拙いからなおさら感じるのですが、自分のことを言うときは良いのですが、相手のことを「You」と断定するのって、何かすごく自分が偉そうな感じがして抵抗があるんですよね。

 

ちゃんと意識しないと日本語のくせで「You」とかの主語を抜かしてしまい、相手の方に意味が伝わらないということが度々あります。

 

それ以外にも例えば飲み会の席とかで、遠くにある醤油を取って欲しい時に、日本人の場合は「すみません。ちょっと・・・」とか言えば、大体雰囲気や視線で「ああ、醤油ね。はいどうぞ」と取ってくれるじゃないですか。

 

でも、海外の方の場合「Excuse me」だけでは通じません。

「Could you take  me the soy sauce there?」と言わないと通じません(余程親しくなれば別かもです)。

 

これはやはり日本人同士だと無意識の部分で、そういう感覚や場の雰囲気を読む力が共有されているからだと思います。

 

ですが、外国人には当然それは通じません。当たり前ですね。 

 

そこで外国語で喋るときは、自分が普段「日本人的な感覚の共有」に依存して言語化していない概念を言語化して伝えるという作業が必要になるのです。

 

私は正直英会話で一番むずかしいのはこのポイントだと思っています。

確かに単語や熟語、文章の作り方は勉強すればある程度身につきます。

でも、それだけではどんなに堪能になったとしても「単に英語が話せるだけ」にしかなりません。

 

言葉というのは自分以外の人とコミュニケーションを取るということが目的の一つですから、「英語を話せるだけ」では本来の目的を達することはできないのです。

 

今回の接客でも

 

「君たちの企業文化がどのように商品政策の意思決定に寄与しているのか?」

 

「君たちの商品と競合他社の商品を差別化しているものは何だと思うか? その違いを生み出す理念は何だと認識しているのか?」

 

とか、色々と突っ込んだ話を聞かれました。

何度も何度も

 

Why???

How do you think?

 

と。

 

多分多くの人がそうではないかと思うのですが、日本人同士で仕事をしていると一々「なぜこうするのか?」「君はどう思うんだ?」と聞かれること、あるいは自問自答することって少ないのではないでしょうか?

 

何となく皆の意見や、社会状況、歴史的経緯から考えて、明文化されている訳じゃないけど「こういう感じ」という理解が共有されている。

たまに「え? そういう意味だったの?」という誤解が生じる時はありますが、基本的には周りの人と著しい理解の相違があることはそんなにないと思います。

(大企業だと「周りの人」が多すぎて、一筋縄ではいかないと思いますが)

 

ですが、海外の方と接するとどうしてもそういう機会が増えます。

そして、改めて聞かれると「うーん・・・何となく答えはあるけどハッキリと、しかも英語で説明できるほど明確には答えられないなぁ・・・」ということになります。

 

これを面倒くさいという人もいるでしょうが、私は困りつつも内心ちょっと楽しんでいます(笑)。

 

当たり前過ぎて特に意識していない概念を自分の中で明確にする。

そのためには、その概念を構成している要素を分析し、背景との関連付けもハッキリさせる必要がある。

さらにその上で、それを拙い英語で説明できるほど簡潔にまとめ、論理を組み立てなければならない。

 

 この作業は中々大変です。

メールだったらじっくり考えられますが、会話ですと目の前に相手がいますからね。

 

でも、普通に生活していると、中々そういう風に無意識の意識を明文化することってありません。

私も海外の方と話をすることで「ああ、そうか。自分ってそんな風に考えていたんだ。」と気付かされることがよくあります。

 

 

最初に書いたように私は本当に英語能力が優れている訳ではありません。

っていうか、あまりしゃべれない方です。

ですから、英会話能力が堪能な人は凄いなと思います。

 

しかし、“上手く喋れる”というだけでは単なる技術に過ぎません。

そして、技術は技術革新により機械に置き換えられていきます。

実際あと2〜3年もすれば、日常会話程度の話は人工知能がリアルタイムで翻訳してくれるでしょう。

 

したがって、あくまでこれは個人的な意見ですが、私が海外の方と英語を含む外国語で話そうとする時に重要だと思うのは、

 

無意識の中にある概念の意味をしっかり考え、分析し、それを論理的に伝えられるようにすること

 

だと思います。

 

そのためには、普段から自分の中にある概念を冷静に見つめ、分析する習慣を心がけること。

そして、その分析結果を相手に伝えるのに必要な単語や文法を身につける。

それこそが本来英語・・・だけでなく外国語を身につける上で大切にしなければならないことではないかと思います。

 

むやみやたらと英会話の勉強をするよりも、そういう「自分と向き合う」という考え方をちょっとだけ頭の片隅に入れておくことで、今までと違う英会話への接し方ができるのではないかと。

なんか偉そうですみません(笑)。

 

 

うーん・・・なんか締めが上手くいきませんが(笑)、三日間の英語トークで疲れ果てた結果ということで許してください〜(_ _;)

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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