世界を救う読書

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「水道民営化がたった8時間の国会審議で衆院通過した」という事実を今頃知りましたm(_ _)m

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日頃偉そうなことを言っておきながら、「こんな事にも気付かないなんて・・・」と反省ひとしきりですが、

 

水道事業を民営化するという私達の生活に直結する重要な法案がたった8時間の国会審議で衆議院を通過した

 

そうですΣ(゚Д゚)

 

詳細は下記にて荻原博子氏が書いておられる記事を参考にして頂きたいのですが、

 


ここで書かれているように

 

基本的に、民間企業は利益が上がらないことはやりません。そのため、民営化によって主導権を民間に握られてしまうと、コスト削減で水質が落ちたり利益重視で利用料金が上がってしまったりするケースは珍しくありません。そして、国によっては暴動が起き、多数の死者が出た例もあります。一度は民営化したものの、国民生活を考えて再び公営化するという国も多いのです。

 

実際、フランスのパリでは民営化によって1985年から2009年の間に水道料金が約3倍上昇。そのため、パリでは2010年に再び公営化されているようです。

 

この水道事業に限りませんが、構造改革規制緩和を訴える人たちは、あらゆるモノやサービスを市場競争に委ねる市場競争化を原則とさせようとします。

しかし、一般企業が商品として生産するようないわゆる「モノやサービス」と違って、水、土地、鉄道のような「モノやサービス」を生み出す下地となる「生産要素」までも市場競争に委ねることは本当に正しいのでしょうか?

 

こういった生産要素とは単なる財産や資産ではなく、国や国民が長期的にかつ安定的に生産を継続するための基礎的な条件になるものです。

それが市場競争に委ねられれば、本来の目的である長期的で安定的な供給ができなくなりかねません(市場競争になると「儲からないものには投資しない」ということになりますから)。

 

市場競争が全て駄目だという訳ではありません。

ただ安易に市場競争に任せれば全てうまく行くという市場競争至上主義については、もっと冷静な判断と十分な討論が必要なのではないでしょうか?

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

 

 

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