星野源の新曲「アイデア」に「アイデアの生み出し方」の真髄を見た
突然ですが、皆さんWebサイトを作ったり、広告を作ったり、写真を撮ったりという「クリエイティブな仕事」と聞くとどんなイメージを持たれますか?
「なんか無駄に格好つけてそう」
「リア充気取ってそう」
「芸術家気取りのアーティスティックな仕事をしている」
なんかそんな声が聴こえてきそうです(笑)。
そこまで極端じゃなくても、あまり良いイメージはないような気が・・・(笑)。
ただ、良い意味でも悪い意味でも
何か「アーティスティックなセンスで、クリエイティブなアイデアを出していく仕事」
というイメージはあるのではないでしょうか。
かく言う私もそういった、いわゆる“クリエイティブ”系に携わる仕事をしておりますが、今の仕事の前はいわゆる営業的な仕事をしていました。
クリエイティブ系には無関係の仕事でしたので、こういう仕事は
ところが実際にやってみると、全然そんなことはないんだなという事を実感しています。
というか、このような仕事で必要になる「アイデアの出し方」はクリエイティブ系だろうが何だろうが実はそれほど変わらない。むしろ基礎は同じなんだな、とすら思っているのです。
実はつい最近そのような「アイデアの出し方」について考えさせられる出来事が続けて起こりました。
そこで今回は
「営業的なアイデアの出し方」
「クリエイティブなアイデアの出し方」
その両方を知っている私だからこそお伝えできる
「アイデアの出し方」のテクニック
をお届けしたいと思います!! ドーン!!! (・∀・)
あ、ちなみに、本文読んで貰えば分かりますが、私が考えた方法じゃないですww
私はあくまで「紹介するだけ」なので!!!。
そこんとこヨロシク!! (=゚ω゚)ノ
さてさて、では本題ですが、ぶっちゃけて言うと
アイデアなんて何もそんな思い付きで出てくるものじゃないです。
そんなのね、当たり前ですよww
世の中そんな甘くありませんww
ですが
「より早く、それなりのクオリティでアイデアを生み出す確率をグッと高めることは可能」
です。
そのことを分からせてくれる出来事が最近2つほどありました。
まず前者の原尻氏の著作について。
この中で著者が提案しているのは「アイデアを出す技術を身に着けるための方法」です。そう、この中で著者が前提にしているのは、アイデアとは技術であるという考え方です(この言葉自体は使っていませんが、内容的にはそのように解釈して問題ないと私は思っています)。
技術であれば、世界でもトップクラスのような「ものすごく高いレベル」の話をしなければ、知識や経験によって誰でもある程度は身に着けられるものということになります。
その具体的な手法がこの本の中には書かれているのですが、その基本的な考え方としては
「知識の収集、整理、そして組み合わせ」
です。
もう少し詳しく書くと
なおかつ、それは単なる“知っているだけという知識”ではなく、それを必要とする人たち、活用する人たちにとって現実的な“当事者意識のある知識”として保存しておかなければならない。
また、そのような知識を活用できる状態にするには、常に「どのような形でその知識をアウトプットするか?」を考えながら、取り入れ整理しなければ意味がない。
そして、その組み合わせ方は、どのような相手にどのような形で届けるべきかに応じて変えるべし。」
という感じでしょうか。
具体的な細かいテクニックに興味がある方は、実際の書籍をお読み頂くことをお勧めしますが、私がこの本を読んだ時に
「ああ、星野源が言ってたことと同じだな〜」
と感じました。
そのゲストとして先週星野源が出演していたのです。
まぁ、理由は単純で今放送している連続テレビ小説の主題歌を星野源が書いているので、その宣伝なのですが(笑)。
その曲名が「アイデア」なのですが、その番組の中で曲の背景などを星野源が語っていました。
その時に彼が語った言葉が耳に残っていたのです。
「曲なんてどこかから降ってきたりしませんよ。ギター持って、ああしよう、こうしようって悩んで作るんです。」
「毎朝みんなが見る番組だから、『おはよう』から始めようと思った」
「連続テレビ小説の主題歌を作るというオファーがあったときに、この曲を僕の名刺みたいに出来ないかと思ったんです。色んな世代の人が見る番組だから、僕を知らない人も一杯いる。そんな人達に『僕はこんな人です。よろしくお願いします!』って名刺代わりになったら良いなと。
だから、今までの自分が作ってきた曲、これから作りたい曲、自分の過去、現在、未来を取り入れた曲にしようと思ったんです。」
記憶で書いているので細かいところはご勘弁願いたいですが、大体このような事を仰っていました。
これだけだと原尻氏の著作とどこが同じなのかが分かりづらいと思いますので、私なりに解説を加えますと・・・
まず、星野源は子供の頃から音楽が好きで、色んなジャンル、色んな世代の音楽に造詣が深い。
これは「知識の収集」です。
また、今回の主題歌について言えば、自分が作ってきた曲の特徴をしっかりと分析し、整理しておくことで、「自分の曲がどういうものか」を明確に把握している。
これは「分析と体系だった情報の整理」。
そして、この主題歌において求められるものが何かを理解した曲を構成(『おはよう』から始めることや、朝らしい爽やかな曲調)。
これは「アーカイブされている知識の組み合わせ」。
によって作り上げられたことが分かります。
しかも、その上で幅広い世代に自分のことを理解してもらうという名刺代わりにする、というセルフ・プロモーションの役割さえも持たせている。
「何か良い物を」というような漠然としたアプローチではなく、自ら作り上げた「アイデアを生み出せる方法論」によって、綿密に計算された曲に仕上がっているわけです。
お・・・恐るべし、星野源!!
恐らく星野源も様々な苦労の中でこのような方法を生み出した・・・あるいは、無意識のうちに身に付いたのかもしれません。
そういう意味では必ずしも体系だった方法論ではないかもしれませんが、前述の原尻氏の「アイデアを形にする方法」と非常に近いものがあると感じます。
原尻氏による理論と、星野源による実践。
確かに二人が口に出している言葉は全く違います。
ですが、どちらにも共通しているのは
アイデアを出すのに「神は降りてこない」
ということ。
むしろ、懸命に頭をひねって作り上げたものが、周りにちゃんと届いた時、その作品やアイデアに神が宿るのかもしれません。
私も仕事なのか、ブログなのか、あるいは音楽なのか、何か神が宿るとまでは言わなくとも、誰かの心に届くようなものを生み出せるようになりたい…。
そんな事を考えさせられた二つの「アイデア」に関する作品を接した一週間でした。
今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😊