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台風21号が破壊したインフラ。もういい加減「想定外でした」は聞き飽きたぜ!!

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今年7月に福岡に帰省した際に「西日本大豪雨」という災害の真っ只中を経験した私は、「これだけひどい事は滅多に起きないわ。とんでもないことになってしまった。」と思っていましたが、ある意味にそれに勝るとも劣らない衝撃の災害が起こってしまいました・・・。

そう、一昨日日本を縦断した台風21号のことです。

 

 

様々な被害をもたらしたこの台風ですが、恐らく一番衝撃が大きかったのは関西国際空港の孤立ではないでしょうか。

 

実は友人が関空の近くに住んでいたので「あの辺は本当に何にもなかった。ただの海。あんな所を埋め立てて空港作って大丈夫なのか?」という声は聞いていました。

聞いてはいたものの今回のニュースで初めて知ったのですが、関空って開港依頼最大3メートル以上も地盤沈下してたんですね・・・。

 

大阪・泉州沖で平成6年9月、当時としては世界にも例のない海上空港として誕生した関西国際空港。長年の悩みは地盤沈下で、運営する関西エアポートによると、開港以来1期島は最大3・43メートル、2期島で4・14メートルほど沈んでいる。護岸のかさ上げ工事などで対策を進めてきたが、今回は「50年に1度」の想定を上回る高波が空港島を襲った可能性がある。

<産経新聞のニュースより抜粋>

 

そりゃ、海に沈む訳です・・・納得。

また、実際に利用したことのある人ならお分かりかと思いますが、関空は連絡橋一本でつながっているので、あそこがやられたら本当に陸の孤島になります。

私も以前海外での仕事から帰ってきたときに事故で鉄道が運休になり、半日近く閉じ込められたことがあります。

あれも8月だったのでめちゃくちゃ暑い駅構内で待たされた記憶があります・・・。

 

 

さて、今回の災害を受けてテレビのニュースでコメンテーターが「そもそもこんな所に空港を建設することが計画として問題があったんじゃないか」とか言っていました。

確かに問題はあったかもしれません。

しかし、所詮は人間がやること。「問題がない計画」なんてものはあり得ません。

どんな計画にも問題はあるのです。

 

しかも、今回のことが発生するまで(私が経験したような小さい事案ではなく)空港の存在そのものを脅かすような大きな事案は発生しておらず、プライベートにしろ、ビジネスにしろ、実に多くの人達がそのメリットを享受していた訳です。

それを今更「計画に問題があったんじゃないか」などと他人事のように言われても、何の益もありません。

 

考えなければならないのは(一刻も早い復旧はもちろんのこと)、「計画には必ず問題がある。」「想定を超えた災害は必ず起こる」ということを前提に、想定を遥かに超える防災建設計画を立てておくこと、そしてそのような事案が起こった時に様々な回避ルートを予め備えておくことです。

 

そして、そのためには当然「インフラ整備の投資のための予算」をしっかりとつけることが肝要です。

災害が起こる度に「想定外のことが・・」と言い訳したり、「計画に問題があったんじゃないか」と糾弾したりしても仕方ないのです。

 

日本のような世界に類を見ない災害大国であれば

 

「“想定外のことが起こる想定”でのある意味過剰とも言えるほどのインフラ整備」

 

を行って当然なのです。

そして、そのためにはそれを実行できるだけの「まともな予算」をつけなければなりません。

その予算をつけるのを妨げているのが、言うまでもなく「日本の借金1,000兆円!」「日本は財政破綻する!」論です。

 

しかし、日本の国債のうち半数近い45%が既に“日本政府の子会社である”日銀が保有しています。つまり45%は返済不要。

国際通貨基金(IMF)は、中央銀行保有の自国通貨建て国債については、デフォルトリスク、つまり破綻する危険性が「0」だとしています。

 

そのような状況、いえ事実の中で「お金がないから」などと言って、国民の命を危険にさらすようでは、何のための国家なのか意味不明です。

 

東日本大震災以来、何か災害があるとバカの一つ覚えのように

 

「想定外でした。」

「想定外でした。」

「想定外でした 〜 (*^▽^*)ゞ」

 

いつまでも同じ言い訳が通用すると思ってると大間違い!!

こっちが聞きたいのは「想定外のことが起こった時のために、どのようなバックアップ体制を取っているか?」だ!!!

 

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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