北朝鮮と韓国が非核化を進めることを日本は本当に歓迎するべきか?
日本に住む人なら誰でも一度は気にしたことがあるだろう北朝鮮問題。 その中でも核実験や大陸間弾道ミサイルの開発に関する話題は、その中でも日本にとっては非常に重要なトピックです。
今年に入ってから北朝鮮がアメリカや韓国の首脳会談を行ったりと核問題解決に向けて事態が進みつつあるようです。そして、それは日本にとっても歓迎すべきことであるというのが、日本政府だけでなく日本全体の雰囲気のように思えます。
・・・・が、本当にそうでしょうか??
もちろん北朝鮮の核武装が進むことが良いと言ってる訳ではありません。
ですが、この記事もそうなんですが「朝鮮半島の非核化」ということだと話が別です。
北朝鮮が非核化であれば全然問題ないのですが、朝鮮半島の非核化が実現され北朝鮮と韓国の融和が進むとなると在韓米軍が駐留している意義がそもそも薄くなってしまいます。ただでさえアメリカはトランプ大統領になって以来、各国に駐留する米軍の撤退ないしは負担軽減を検討しています。
そうなるとどうなるでしょうか。
あまり悪いケースを想定し過ぎても仕方ないかもしれませんが、在韓米軍が撤退となれば東アジアのパワーバランスが崩れてしまう可能性が高いのではないでしょうか。
そもそも私は北朝鮮が本当に非核化をしようとしているとはとても思えません。
根拠は・・・ないです。ただの勘です。すみません。
ですが、北朝鮮は特に強力な産業を持っている訳でもありません。また現在の政治体制を維持するためにも、強力な軍事力(=核)を捨て去ることもできません。そうなると北朝鮮にとって核開発技術を放棄するという選択肢があり得るとは思えないのです。
だとすると、IAEA(国際原子力機関)とアメリカの査察を受け入れる
米朝戦争が始まるような事態は避けなければならないが、かと言って北朝鮮と韓国の融和が進んでいくような事態も決して望ましいものではない・・・つまり現状維持こそが日本にとって最も望ましい状況なのかもしれない。そういう可能性もあるのではないかと。
諸外国に比べ戦争や紛争にさらされる機会の少ない日本にとっては、「武力の均衡による平和」よりも「敵対関係にある国が武力を放棄することによる平和」をついつい望んでしまう傾向があります。
しかし、実際の国際社会においては必ずしもそれが成り立つとは限らないのではないでしょうか。
北朝鮮と韓国の融和が本当の意味で成立するのであれば、朝鮮半島の民族にとってはそれが良いかもしれません。しかし、必ずしもそれが日本にとってもベストな情勢を生むかどうかは別問題。
国際社会の中で生き抜いていくには、そのような冷徹な視点も必要になるのではないかと思った次第です。
今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆