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消費増税問題の根幹は「法案整備」と「法の運用」違いである

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皆さんご存知のように、少し前に安倍首相が「消費増税を表明した」という報道がなされました。それ以来世間では

 

「クレジットカード支払いで2%還元すると言っても、零細小売店ではそのシステムが導入できないぞ」

「コンビニの店頭で食べた時は10%なのか、8%なのか」

 

など色々な議論が紛糾しております。

 

そんな中、昨日の国会での答弁が注目されています。

 

曰く

 

来年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げについて「リーマン・ショック級の出来事が起こらない限り予定通り実施する」との見解を繰り返し、リーマン・ショック級の出来事の例として「世界経済危機や大震災など」を挙げた。

 

 とのことです。

最初にこれを聞いた時は私も

 

リーマンショック級って何やねんwwそんなの主観じゃねーかwww」

 

と思いました。思いましたが・・・あれ・・・ちょっと待てよ。何かこの話って前にも聞いたな〜と思ったんですよ。そう言えば前回の2016年に消費増税を延期した時にも同じことを言っていたのです。そういう意味では私は安倍首相の見解というのは変わってないのかもしれないとも思います。

 

ここからは私の勝手な思い込み?というか推論ですので、その前提で読んで頂きたいのですが、安倍首相の見解が変わっていないのだとしたら今回の「消費増税が決まった!」的な空気はどこから出て、どんな影響があるのでしょうか?

 

そもそもよくよく報道を見ると、どこの報道も「消費増税が決まりました」とは言っていません。

というか、流れが複雑過ぎて間違えやすいのですが消費増税自体はもう既に法律で決まっているのです。

にも関わらず10%への増税が実際に行われていないのは、ただ法律に基づいた業務を行う行政府である内閣が法律の実行を延期しているに過ぎません。つまり「法律の運用上の問題」なのです。

ですから、その行政府の長である安倍首相の動向が注目される訳です。

しかし、逆に言えば「表明」も何も法律で既に決っていることなのです。

 

そう考えると“もしかしたら”ですが、「安倍首相が消費増税を表明した! もう決定だ〜!」みたいに盛り上がっている空気そのものが「消費増税を実施するための運用を後押しする」ものなのかもしれません。(何か盛り上がりと書くと肯定的な感じですが、そんなことないんでww)

もっとはっきり言えば

 

もう消費増税は実施されるのは決定だ〜! とメディアが大騒ぎして、私達が「ああ〜本当にそうなんだ。もうだめだ〜〜」と諦めてしまう空気こそが、本当に消費増税を実施させてしまう決定打になるかもしれない

 

ということです。

例として分かりやすいかどうか分かりませんが、あれですよ。私がこの前かかった「過呼吸」に似ているかもしれません。過呼吸で苦しむとどうして良いか分からずパニックになって余計に症状が悪化します。過呼吸の症状を抑えるには、自分が過呼吸であるという状況を認識し、落ち着いてしっかりと、ゆっくりと息を吐き出すことが必要です。

頭ではそれが分かっていても実際その状況に陥るとパニックを起こして冷静な判断ができなくなる。

そんな状況に近いような気がします。

 

勿論安倍首相の真意がどこにあるかは分かりません。

ネット上では「安倍首相は全てお見通し」みたいな感じで祭り上げる空気があるのも知っていますが、今までの安倍首相が打ち出した政策を見る限りそこまで楽観的にはなれません。ぶっちゃけて言うと信用できない。

 

ただ、冷静に

「消費増税自体は既に決定されている」

「いつ適用されるかは法律の運用の問題である」

この2点を考えれば、私達にもできることがあるということが分かってきます。

それは何でしょうか?

 

一つはそれはメディアによって作られた「消費増税が表明された〜。もうダメだ〜〜。」という空気に左右されない冷静さを持つこと。

もう一つは実際に消費税の10%への引き上げが行われるまで、何が国民生活のためには正しいかを考えることです。

勿論、それを友人関係などで議論できればそれが最高だと思います。

でもそこまで行くのは中々難しいですよね。色んな人間関係がありますし。

でも、そこまでしなくても「本当に報道されている通りなのか?」と冷静に考える空気を醸成すること、それだけでも世界は確実に変わっていくのではないかと私は思うのです。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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