自分は馬鹿なんじゃないかというコンプレックスを克服するアイテムをゲットだぜ!
突然ですが私が昔から引きずっているコンプレックスを告白します。
それは「自分が馬鹿なんじゃないか」というコンプレックスです(笑)。
正確にはコンプレックスというのかどうか分かりませんが、昔から周りの人の話を聞いているとよく「こいつ凄いな〜。頭良いな〜。」と感心する一方、「俺って周りからアホだと思われてるんじゃないかな・・・」と感じることがしょっちゅうあります。
もちろん、本を出版するような知識人の方とかどこかの教授とかの話ではなくて、個人的な友人関係でもです。
そんな私は、昔から「お前、馬鹿だな〜」と冗談で言われると、すぐ「怒髪天を衝く」状態になったものです。いや〜若い若い(笑)。
そのせいでしょうか。
どうもこういうタイトルの本に弱いんですよね〜・・・(〃∇〃)
寺島実郎著「世界を知る力」
です。
「知る」とか「知性」とか、そういうタイトルがあるとすぐ手を伸ばしてしまいます。
という訳で、今回はこの「世界を知る力」の読書レビューをお届け致します。
知性とは関係性を見抜く力のこと
「世界を知る力」というタイトルだけあって、世界情勢の見方、グローバリゼーションがどのような価値観を基本にして、どのような社会制度がそれを実現しているかといった話が7割くらいです。
そして、残り3割がそのような世界情勢の中で日本人が生き抜いていく中で、どのようにして必要な知性を磨いていくべきか?という話が続くという構成になっています。
正直なところ、2010年の本なので世界情勢の見方についてはちょっと古いなぁという印象はあります。これかはグローバルな世界の中で日本人は国際競争力を高めて生きて行かなければ置いていかれるぞ〜〜〜的な話です。
ぶっちゃけ、私にとってはその辺はどうでも良い話でした。
ごめんなさいね。
ただ、この本で一つだけ面白い「知性」というものの解釈の仕方を見付けました (←一つだけかよwww)。それは
知性とは様々な事象との相関関係を見抜く力のことである
ということです。
※実際にはこんな事は書かれてません。でも著者の考えを読んでいるとそういうことかな、と思います。
この本の冒頭は幕末からの日本とロシアとの関係性を描くことから始まります。それは戦後日本はアメリカの影響力と庇護の下に成長してきたためか、「アメリカというレンズ」を通してしか世界を見れないようなところがある。しかし、それでは世界情勢を見抜くことはできない。それを分かってもらうためのカウンターパンチとして、ロシアとの歴史的関係を描いたそうです。
その次には、中国を中心とした「大中華圏」、イギリスを中心とした(旧)大英帝国文化圏「ユニオンジャックの矢」、そして「ユダヤ人ネットワーク」などの国家をまたいだ文化圏(あるいは経済圏)の“ネットワーク”がいかに強力か、ということに話が移ります。
そして、ありきたりではありますが、インターネットによって国家の壁を超える情報ネットワークが世界情勢のあり方を一気に変えた、と。
私の見方ではありますが、どれも「関係性」「ネットワーク」に着目したテーマであり、その目に見えない関係性を見抜く力こそが今後の世界を生き抜く「知の力」として重要だ。そんな風に言われているような気がします。
確かに私が普段「この人頭良いな〜」と思う人達は、物事の関係性を見抜く力に長けているように思います。ポイントを掴むのが上手いと言いますか。
そして、物事の関係性を的確に見抜けるからこそ、「“AとB”の関係性を“CとD”の関係性に応用したらどうなるか?」「“AとB”とのつながりを“AとC”に変えたらどうなるか?」という組み合わせのバリエーションによって、新しい物を作り上げていくのが上手い。
自分自身の「自分は馬鹿なんじゃないかコンプレックス」が強い分、私はどうしてもてっとり早く「知ること」に飛びつく習性があります。ま、簡単に言えば「知ってるから偉い信仰」ですねwww
でも、本当の知性というのはやはりそんな単純なものじゃないんじゃないかと。
この本では「世界情勢の裏の流れを読む」というアプローチで「知る力」の重要性と強力さを解説していますが、「物事の流れの関係性のあり方を見抜く目」の重要性というのは世界情勢を読むということだけに限定されるものではないと思います。
目の前で起こっていることの表層にとらわれずに、物事の関係性を見抜く。それこそが人間の「知性」ではないかと、そんな風にこの本を読んで考えさせられました。
という訳で、
よっしゃ! これで馬鹿を克服するアイテムを1個手に入れたぞ!!! キタコレ!!d(・∀・*)
↑いや、そういう本じゃねーよ(笑)
今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆