世界を救う読書

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羽生善治著「決断力」がほとんど決断力について書いてない件 (でも良い本ですよ!)

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先日東京出張に行って以来不調が続いております。

特に今日は絶不調!! (* ̄^ ̄)エッヘン!

 

そんな体調の中、なぜ今日も記事を書いているかというと、将棋の羽生善治氏の著書「決断力」に影響を受けたからです(笑)。

この本の中で羽生氏は

 

ペースを落としてでも続けることだ。無理やり詰め込んだり、「絶対にやらなきゃ」というのではなく一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落としても、毎日少しずつ続けることが大切だ。

無理をして途中でやめてしまうくらいなら、「牛歩の歩み」にギアチェンジしたほうが良いと思っている。

 

と書いておられます。

 

という訳で、羽生氏にお墨付きを貰ったので(?)、今日は牛歩の歩みバージョンでお届けます! (笑)

 

お題はタイトルの通り、2005年に羽生氏が書いた本「決断力」です。

ただ、実はタイトルに書いた通り、私はこの本のメインテーマは「決断力」ではないのではないかと思います(多分、「羽生善治」+ 「決断力」というコンビネーションで売れるだろうという営業的な理由ではないかと)。

 

では何がテーマか?

私は「勝負という最前線において自分を磨き続けるためにはどうすべきか?」ではないかと思います。まぁ、これでは長すぎて本のタイトルにはなりませんが。

もちろん、この場合に「勝負」と言ってもいわゆる将棋とかスポーツの勝負事だけではなく、人生という名の真剣勝負という意味合いでしょうか。ですから、基本的に「将棋」という切り口での自分の磨き方というスタイルで書かれていますが、人生に真剣に向き合っていこうとする人であれば、参考になることが多い良書だと思います。

 

そして、この本の中で私が一番気に入ったのは、第二章の次の箇所(勝負において良い手を打つために何が必要か、という流れで)

 

「全体を判断する目、すなわち大局観がしっかりしていることが大事。それは今はどういう状況で、これから先にどうしたら良いのか、そういう状況判断ができる力。その基礎になるのは勘、すなわち直感力であるが、それは”感性”が元になっている。」

 

感性とは読書をしたり、音楽を聴いたり、自分の世界以外の人と会ったり・・・というさまざまな刺激によって総合的に研ぎ澄まされていく

 

という部分です(私の方でちょっと短くアレンジしました)。

 

全く仰る通りで、判断力や状況判断力に優れている人というのは、やはり色々な経験をしている人・・・しかもそれを楽しんでやっている人のように思います。何と言いますか、一本の強力な糸を持っている人よりも、一本一本がそんなに太くなくても自分の中に縦糸と横糸をたくさん通して心を編み込んでいる人というのは、柔軟性が高く、どんな状況でも物事のポイントを掴むのが早い人が多いと思います(生地の縦糸と横糸がクロスするポイントが多いので、どこかのポイントにはまりやすいというか・・・・わかりますかね?)。

 

ただ、それって自分で意図して紡いでいくことって相当難しくて、やはり「よく遊び、よく学ぶ」ということが重要なように思います。なおかつ、「何かの役に立てよう」と必死になって遊ぶのではなく、純粋に楽しんでそれに没頭することが大事かと。

 

私はこう見えても(笑)生真面目なところがあるというか、物事に真正面から取り組んで壁にぶつかりまくるタイプなので、そのような良い意味での遊び感覚の重要性を改めて教えてくれたこの本には感謝しております。

 

 タイトルだけ見るとディスってるようですが、全然そんなことないですよ!(・∀・)

 

 という訳で、何とか今日も書けたww

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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