世界を救う読書

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国民に忘れ去られた11月23日という"祭日"。

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さてとうとう楽しい三連休が終わってしまい、また月曜日がやって来ましたね(@_@) 

この三連休どこかに出かけられましたか?
私は23日に金沢市兼六園のパク…ではなくインスパイアされて作られた白鳥庭園という和風な庭園で紅葉狩りを楽しんできました。
いや〜とにかく寒い!寒かったです!(T . T) 
道すがらに通りすがったカップルの女性が、「ってか、寒いし!」ってぶち切るていたのが印象的でした(笑)。
 
ただ、そんな寒空の中、80歳を超えるご高齢にも関わらず、暖房器具ひとつない暗い板敷きの一室で、何時間もの間正座をし続けるという苦行をなされた方がいらっしゃいます。それも何十年も欠かさずにです。
 
誰を隠そう、天皇陛下です。
私が呑気に紅葉狩りをしていた11月23日は「勤労感謝の日」ということになっていますが、実は新嘗祭(にいなめさい)と呼ばれる祭日で、非常に重要な宮中祭祀が行なわれる日でした。そういう意味で単なる「休日」ではないのです。
 

この新嘗祭とは今上天皇が日本国民を代表して、その年の収穫を祝うと共に来る次の年の豊作を、命の糧を授けて頂いたことに対する神への感謝を捧げるための祭りなのです。昔はこの日をちゃんと新嘗祭と呼んで国民の祭日としていたのですが、戦後とある事情のために「勤労感謝の日」という何だかよく分からない日へと変えられてしまったのです。

しかし、この日が勤労感謝の日という日になってからもずっと・・・・当然その前から何百年もの間(一説によると飛鳥時代と言いますから千年以上ですね)、歴代の天皇はこの新嘗祭という宮中祭祀を欠かさずに行って来ました。

しかもその内容がすごい。

 

細かい内容は皇室の"一子相伝”のため歴代天皇と皇太子しかご存知ありません。しかし、概略としては、この11月の下旬という朝晩は相当冷える時期に、御神殿にて固い畳の上での2時間の正座し、感謝の祈りを捧げます。もちろん暖房なんてありませんし、昔ながらの木造の御神殿ですから隙間風も相当でしょう。その上、それを日も上がらぬ早朝と、日が暮れてからの夜で1日2回も行うのです。それも齢84のあの天皇陛下が・・・。


ちなみに、新嘗祭が近づくと、天皇陛下は正座で足が痺れないように普段から正座の時間を多く取って新嘗祭に備えるそうです。その理由は「神様の前に出る時は心が清くなければいけない、足が痛いとか痺れるというのは雑念になるから」ということだそうです。

 

どうですか? みなさん。
こんな事ができますでしょうか?
自分のためでもなく、ましてや家族のためでもない。ただただ、国民が飢えることなく日々の食事をとるという幸せな過ごせることをひたすらに祈る。
しかも今や国民のほとんどがその存在すら忘れ、私のように各々プライベートな時間を満喫しているのです。そのような宮中祭祀を千年以上もの間、欠かすことなく行い続けその精神は私のような凡人では想像すら及びません。
 
私は天皇陛下に対して特に何かイデオロギー的な思いを抱いている訳ではありませんが、そのように国民の安寧を祈り続けているという事実を聞き及ぶ度に、尊敬の念を感じざるを得ません。そして、そのような存在がいてくださることについては、感謝の念しかありません。
 
もちろん、だからと言って国民全員が天皇陛下を尊敬すべきだ!とか押し付けるつもりはありませんよ。ただ、そのように普段の生活で特段意識することもない天皇という存在が、私達の生活の安寧を常に祈り続けてくれているということに何かを思いを馳せてもバチは当たらないのではないかと思います。
 
2018年も後1ヶ月ほどに迫りましたが、皆さんの生活に幸せが訪れることを(天皇陛下ほどではないにしても)少しでも祈りつつ、今日の投稿を終えたいと思います。

サラリーマンの方々は気分が乗らないかと思いますが、平成最後の11月(笑)もいよいよ最終週です。悔いを残さないよう(?)頑張って行きましょう!
 
今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆
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