世界を救う読書

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なぜ名探偵コナンの世界は不況知らずなのか? “紺青の拳”の感想。

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皆さん超大型連休のGWを満喫していますか?

突然ですが私はGWに毎年必ずやることがあります。

それがこれ↓

そう、「名探偵コナンの最新映画を観ること」です! ww

40代のおっさんのくせにww

もうかれこれ15年くらいはこの習慣(?)を続けていると思います。継続は力なり! 

去年はコナンシリーズの中でも特に人気の高い「安室透」というキャラクターをフィーチャーしたため、興行収入が歴代最高を記録。その波に乗っかって1年中小学館は「コナン & 安室透」をフィーチャーしまくって“荒稼ぎ”したようです(笑)。

 

今年はその次の作品ということで、正直「去年ほどの記録は望めないだろう」と思われていますが、内容自体は“久しぶりに推理要素が強く”「名探偵コナン」っぽかったです(笑)。

いや、知らない人は本当に知らないでしょうが、ここ10年位のコナン映画は本当にハリウッドを上回るほどのド派手なアクションシーンをフィーチャーしまくった「推理なしのアクション探偵コナン」ですからww

 

さて、そんな推理要素なしの名探偵・・・もとい“久しぶりに”推理要素多めの名探偵コナンですが、毎年見るたびに感心することがあります。

それは「名探偵コナンの世界に不況はない!」ということです。

 

名探偵コナンには不況がない?

基本的には推理ドラマですから、劇中では必ず事件が起こります。たま〜〜に“窃盗”だったりする時もありますが、99%の確率で殺人事件が起こります。殺人にしろ窃盗にしろ“事件”ですから当然犯人がいて、それをコナンが追い詰める訳です。しかし、面白いことに、その犯人の動機にはほとんど“生活に困ってやった”ということはありません。

何かしら恨みを晴らすとか、友達の敵とか、国家を守るためとかいう動機で犯人は事件を起こすのです。「生活苦で銀行を襲った」とかいう動機は全然ないんですよね(もしかしたら何回かはそういう事件もあるのかもしれませんが、私は見たことがありません)。

 

ちょっと無理やりかもしれませんが、これってコナンの世界には誰かを事件に追い込むほどの不況が存在しないということの裏返しなのではないかと思うのです。

 

なぜコナンの世界に不況がないのか?

ではなぜコナンの世界には不況がないのでしょうか?

※「不況で殺人とか子どもには見せられないから。」とかいうツッコミはなしでww

 

実はこれは劇場版の名探偵コナンで顕著なのですが、コナンの世界では次々と新しい施設が建築されます(国際会議場とか、テーマパークとか、巨大美術館とか)。

そして、必ずそれが破壊されます(笑)。

っていうか、むしろ「破壊されるために建設される」と言っても過言ではないでしょう(笑)。

 

つまりコナンの世界では必ずそのような新しい事業が巨大な規模で行われている、ということです。しかも、国だけではなくて、民間企業も同じくです。

コナンの主要キャラクターの一人に鈴木園子という女子高生がいるのですが、この子が「鈴木財閥」という世界でも有数の巨大財閥という設定で、もうこの親がアホみたいにお金を使います。

 

ただ、ここで「アホみたいにお金を使う」という行為が、単なる遊びにお金を使うのではなく、美術館を作ったり、テーマパークを作ったり、東京スカイツリーみたいなランドマークタワーを作ったりと、必ず「誰かの雇用を生み、お金を社会に循環させる」事業として使っているのです。

 

毎年毎年、巨大な建築物が作られ、それを基盤にしたサービス業が展開され雇用が生まれる。

で、必ず毎年壊されるww

でも、必ず毎回新しいアイデアで新たな建築物やサービスを作り上げる。

でも、やっぱり壊される。

 

この循環がコナンの世界から不況を排除しているのです。

この循環によって社会の富やサービスが誰かの所に固定されることなく、社会の色んな人に行き渡るからコナンの世界は不況知らずなのです。

 

お金は社会を回ってこそ意味がある

コナンの世界ではみんな本当によくお金を使います。

自分の財産を使って何かを作り、社会の富を作り上げる。

デフレ不況に陥っている現実の日本では「お金を使って富を生み出す」というのは、考えづらいかもしれません。でも、ちょっと冷静に考えればその正しさがわかると思います。

お金を自分のところに抱えていたら、その人個人の将来への不安は少なくなるかもしれませんが、それ以外の人には所得が行き渡らないため、将来不安は増すばかりです。でも、お金を持っている人がちゃんと社会に回る形で使うことで、コナンの世界のように新しいモノやサービスが生まれます。そして、それが回り回って、また投資をした人に利益が還元される。そのようにして社会全体の富が増えて、社会の不況を取り除くことができるのです。

逆に周りの人間からお金を騙し取って自分の財産にするような悪人は、コナンの世界では必ず殺されます(笑)。

 

お金は誰かのところに滞留していても何の意味もない。

社会を回していくように正しく使われることで、社会をより豊かにすることができる。

「お金は天下の回りもの」と昔は言ったものですが、そんな素朴な、でも重要な事実を名探偵コナンの世界は私たちに教えてくれているのではないかと思うのです。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆 

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