世界を救う読書

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政治家はSNS投稿してる暇があったら災害対策に全力を出せ

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 発生から1週間以上が経過しているにも関わらず被害がさらに拡大している台風19号。

私も2018年の西日本豪雨を実際に体験したので、この報道を聞く度に雨水が迫りくる恐怖を思い出して、とても他人事とは思えません。被害に遭われた方々や地域の早急な復興を心から祈っています。

 

ところで、今回の台風19号に関する報道についてはいろいろと考えさせられるところがあるのですが、一番気になるのは国やメディア、そしてネット上で次のような反応が広まっていることです。

それは

 

「自然災害はどうしようもない」

 

という“諦めの空気”です。

もちろん私も「人間の知恵と力で自然災害は完全に防げる!」とは思っていません。そういう意味では最終的には“どうしようもない”という感覚は私もあります。

とは言え、「どうしようもない」で諦めては、これからも台風や地震がある度に多数の犠牲者を出すことになってしまいます。この災害大国の日本で災害をゼロにすることはできませんが、被害を最小限に食い止める方法はあるはずです。

 

その方法とはなにか? と言えば、当然暴雨の際に水害を発生させないための堤防の強化や、台風などに建物や電柱などが倒れないようにするための地震対策などインフラ投資です。

 

確かに

 

「災害の恐れがある際に早めの避難をする」

「日頃から防災グッズを確保しておく」

 

など私達一人ひとりができることはあります。しかし、今回のようなレベルの災害では個人での対策には限界があります。国家ぐるみの対策を講じなければ焼け石に水なのです。

 

ところが実際にはどうでしょうか?

例えば、今回の台風に関連して河川管理や堤防設備などの治水事業費用の推移をざっくり見てみると

 

1989年: 1兆8千億円

1997年: 2兆2千億円 (←ここがピーク)

2009年: 1兆3千億円 (←リーマンショック)

2010年: 8千億円 (←民主党政権)

2018年: 7千700億円 (←安倍政権)

 

このようにピーク時から見て3分の1程度にまで削減されています。

堤防にしろ、ダムにしろ、人間が作ったものは必ず壊れるのですからメンテナンスが必要です。作ったから終わりというわけではありません。

数百億円程度の増減ならまだしも、3分の1にまで減らされるのは明らかに異常です。

そりゃ、堤防も決壊しますわ。想定外でも何でもありませんよ。

 

 

安倍首相は今回のような災害が起こる度に「復興に総力で取り組む」「政府一丸となって被災地への支援を行う」とか言っています。また、災害が起こるとすぐに現地に飛んで(もしくは閣僚の誰かを派遣して)、それをTwitterやFacebookに投稿。「災害に取り組んでいる感」のアピールをします。

それはそれで意味がないとは言いませんが、もっと大切なのは

 

災害を最小限に抑えるべく日頃から対策を行う。

そのためにしっかりと予算をつける。

 

ということではないでしょうか?

現地に行って被害者を元気づけることなら別にジャニーズとか、石原軍団がやれば良いだけです。そんなことは国会議員や閣僚がやるべきことではありません。

政権や国策に携わる人間ができることをしっかり行わなければ、何のために選挙をやっているのか意味不明。

政治家はFacebookで「復興頑張ってますアピール」をする暇があったら、政治家らしい仕事をしろ!!

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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