世界を救う読書

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なぜトランプが2020年の大統領選を制するのか?

2020年と言えば「東京オリンピック」ということで、日本では大変盛り上がっていますね。 まぁ、ぶっちゃけ私の周りでは誰も盛り上がっていませんが、日本のどこかの一部では盛り上がってるらしいですね(笑)。

ただ、オリンピックとは別に2020年には世界に影響を与える大きなイベントが行われます。それは他でもない「アメリカ大統領選挙」です。

 

ご存知の通り前回2016年の大統領選では、アメリカ・ファーストを掲げて戦ったトランプ氏が大統領に選ばれました。

そのトランプ氏が再び大統領に選ばれるのか?

それとも民主党の別の候補が選ばれるのか?

ある意味、世界的には東京オリンピックよりも注目される一大イベントと言えるかもしれません。

 

でも、ぶっちゃけ日本人の多くはアメリカ大統領選がどのように行われるのかに対してあまり知識がないので(私もその一人)、なかなか「見どころ」が見極められないのも事実です。日本の報道も「どこの州では共和党が勝った。こっちでは民主党が優勢だ。」とかいったことしか報じられないので、正直何に注目すべきなのかよくわからないし、何が面白いのかもよく分かりません。

 

そんな「アメリカ大統領選とか言っても、よく分からんわ〜。」という人にお勧めしたいのが、こちらの本。

 

ケント・ギルバート著「トランプは再選する! 日本とアメリカの未来」

です。

トランプは再選する! 日本とアメリカの未来

トランプは再選する! 日本とアメリカの未来

 

 

[目次]

 

 

ケント・ギルバートと言えば・・・

年齢がバレそうですが(笑)、私のようなアラフォー世代にとってケント・ギルバートと言えば、「世界まるごとHOWマッチの外国人タレントでしょ?」というのが第一印象。

この番組は大橋巨泉が司会をやっていたクイズ番組で、世界のさまざまな名品、珍品を紹介して、その値段を解答者が予想するという内容でした。ビートたけしや所ジョージが解答者として出演してお茶の間を賑わせていましたが、その中に出演していたのがケント・デリカットと、このケント・ギルバートの二人です。

 

最近のケント・ギルバートは保守系のお気に入り?

その番組が終わった後は、ケント・ギルバートは日本ではすっかり鳴りを潜めていましたが(メディアに出てなかっただけ?)、5〜6年ほど前からでしょうか、突然すごい勢いで露出し始めました。

その理由は(誤解を恐れずに言うと)、いわゆる「ネトウヨ」や「保守系」の人たちに響く

 

「日本はすごい」

「中国、韓国は敵性国家」

 

というような主張を”アメリカ人が言っている”という新奇性によるところが大きかったと思います。

本人の心の中は分かりませんし、上記のような表現が100%正しいかと言えば、ちょっと誇張表現かもしれません。ただ、世間的にはそのような目で見られているのは間違ってないと思いますし、少なくともケント・ギルバート氏の数々の著作はそのような層に受け入れられやすい方向性の物でした。

 

なぜ私がこの本を読んだか

そういう事情もあって、私は敢えてケント・ギルバート氏の著作は避けていたところがあるのですが、この本の帯に書いてあった次の言葉に惹かれて思わず手に取ってしまいました。

それは

 

「日本人が知っているアメリカは東海岸と西海岸のYANKEEDOMの連中だけだ! トランプを支持している人たちは反YANKEEDOMだ。

これを知らないから日本人はいつまでもアメリカが理解できない!」

 

という言葉です。

私は仕事柄アメリカ人とのやり取りがありますが、この帯にある通り東海岸か西海岸の人たちばかりで、中部や南部の人たちとはほとんど接点がありません。

でも、よく考えたら日本でも東京と九州の人では大分考え方が違いますし、そもそも言葉も違います。だったら、国土が何倍もあるアメリカなら尚更だな・・・と思ったわけです。

分かった気になっているアメリカのことを自分がどれだけ分かってないか。

それをちょっと覗いてみようと思ったわけです。

 

トランプ大統領がなぜアメリカで支持されているか

日本ではトランプ大統領と言えば、下品な物言いで品性がなく、自分勝手。アメリカの利益のためなら何でもする・・・そんなイメージで報道されることが非常に多いです。実際、大統領に就任してからも「ロシア疑惑」「(大統領になる前の)女性問題」そして「ウクライナへの圧力問題」など悪い噂が絶えません。しかし、そんなダーティなイメージがありながらも、次回の大統領選ではやはりトランプの再選が有力とされています。著者のケント・ギルバートもそれを支持しています。なぜでしょうか?

それはひとえに「何だかんだ言って、トランプは政治的、経済的にアメリカに多くの成功をもたらしているから」です。

 

確かに最近アメリカは米国第一主義を掲げ、中国との貿易戦争やイスラエル問題、メキシコとの国境問題などで対外的にトラブルを抱えています。そしてそれはほとんどがトランプ大統領発のものだと言っても良いです。ただ、アメリカ国内に目を向ければ

 

・アメリカ経済は絶好調。株価も30%以上上昇。

・失業率は戦後最低レベル。

・アメリカの貧困層への食料補助制度である「フードスタンプ」の利用者が、オバマ大統領時代に比べ700万人減少

 

国内経済はオバマ大統領時代よりも明らかに改善しています。

この他にも温暖化問題などで実はトランプは結構まともな政策を取っているということが、この本では事実として示されています。興味がある人は是非手にとってお読みください。

 

ちなみに、ケント・ギルバート氏も本書の中で

どの国でも、一番大切なのは国民の生活です。そして、それを支える経済です。

トランプはアメリカ・ファーストといわれますが、それは外交政策ではなくて、「アメリカ人の生活を一番に考えているんだ」ということを知っておいた方が良いと思います。

と書いていますが、日本のメディアはこういった側面を全く報道しません。しかし、アメリカという国の動きに非常に影響を受ける日本という国においては、こういう側面があることも知っておくべきではないでしょうか。

 

実はこの本にはもう一つアメリカという国を理解するために非常に参考になる面白い話があります。それは「アメリカは11の異なる価値観を持った集団が構成している」という考え方です。これがめちゃくちゃおもしろい!

ただ、これを書くとメチャクチャ長くなってしまうので、この点は次回の投稿で書いてみたいと思います。まて! 次号! ww

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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