世界を救う読書

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名探偵コナンが握る日本経済復活の鍵。最新作「緋色の不在証明」。

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人にはそれぞれ他人には決して言えない秘密がありますよね。

私にも秘密はあります。

それは・・・

 

40歳過ぎてもいまだに名探偵コナンの映画を毎年観に行っていることです!!

しかも20年以上!!

ドーン!!

 

言ってしまった・・・ついに・・・。私の恥ずかしい秘密を・・・。

でも「40代のおっさんが名探偵コナンとかww」と思った、そこのアナタ!!

名探偵コナンを馬鹿にしてはいけませんよ。

私はぶっちゃけ名探偵コナンこそが現在の日本を救う」と思っています!もちろん映画の中の世界ではありません。現実世界の日本を、です。

なぜTVアニメのコナンが日本を救うのか?

今回は名探偵コナンの映画のレビューを交えつつ、その核心に迫りたいと思います。 

 

「緋色の不在証明」って面白い?

では、まずは今回私が見てきた名探偵コナンの最新作のレビューから行きましょう。

※コナン作品自体にそれほど興味がない人は、このセクション飛ばしてもらってOKです^^

今回私が観てきた作品はこちら。

劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」!

・・・というのは嘘です。

すみません!

 

これは2020年に公開されるはずだったのですが、コロナ禍で延期になり今年の4月16日から公開になります。

まだ上映していません!(笑)

今回私が見てきたのは、その1年間空いた穴埋めのために急遽手抜きで製作された・・・もとい(笑)、1年間お待たせしたファンのために最新作を見どころシーンを過去作品から選りすぐったスペシャルドラマ、”特別総集編「名探偵コナン 緋色の不在証明」”です↓↓↓

 名探偵コナンのファンはすでにご存知の通り、このアニメにはFBI、CIA、MI6、果ては国家公安委員会まで世界の名だたる警察組織やスパイ組織が登場します。

今回はその中でもFBIの凄腕エージェント・赤井秀一という人物の家族に焦点を当てた物語になります。ちなみに、赤井秀一の声優さんは池田秀一。あのガンダムで”シャア・アズナブル”を演じている方です。

なので、名前が赤井秀一

さらに、そのライバルとなる人物が国家公安委員会の安室透 (あむろ とおる) であり、その声優はガンダムアムロ・レイを演じる古谷徹さんです。

時空と作品を超えて、アムロとシャアが戦う・・・それが名探偵コナンです(笑)。

 

さて、本来昨年公開されるはずだった「緋色の弾丸」という作品で、この赤井秀一がフィーチャーされるはずでした。

 

この赤井秀一とその家族は、名探偵コナンにかなり昔から出演しているのですが、家族全員が謎の多い人物であるためコナンとの繋がりもかなり分かりづらくなっています。

母親がMI6の諜報員なのに薬のせいで姿が子どもになっているとか。

赤井秀一はFBIだけど、コナンを殺そうとしている組織にスパイとして侵入。その上、一回死んだと思ったら実は生きていた、とか。

昔から観ているファンじゃないとちょっと理解できないくらい複雑です。

 

という訳で、今作は”「緋色の弾丸」の前にもう一度人間関係を整理しましょうね。そうすれば最新作がもっと楽しめること間違いなし!”というプロモーション作品となっています。

内容は基本的に過去のテレビアニメ作品から赤井一家に関する部分を抜粋し、コナンの解説の付きで編集した内容。

したがって、アニメをがっつり観ている人には残念ながら知っている話ばかりかな。

最後にちょっとしたファンサービスがありますが、映画館で見る必要があるか?というとちょっと疑問かもしれません (逆にコアなファンなら、その最後の数秒のために観る価値があるかも)。

 

私は、映画は結構観てるけどテレビアニメの方はなかなか観れなかったので、今回ちゃんと赤井一家のことが整理できて良かったです。

各キャラのセリフの意味もより深く感じられるようになりましたし。

また、映画館で販売されているパンフレットには、赤井一家を中心としたコナン登場人物の相関図が掲載されているので、映画の内容と合わせると物語がかなりスッキリ。

値段も700円とお手頃価格ですので、映画館に行ったらご購入をお勧めします^^b

 

これで4月公開の「緋色の弾丸」が思いっきり楽しめそう!

IMF国際通貨基金)の重要提言

さて、ではいよいよなぜこの名探偵コナンが日本経済を救うのか、について考えてみましょう。

その手がかりの一つがIMF (国際通貨基金) のゲオリギエワ専任理事の提案にあります (←急に話が変わったな(笑))。

 

下記の記事によりますと氏は「IMFとしては非常に珍しいことだが、現在の政策に関して3月から各国政府に対して支出を促す。最大限お金を使い、さらにもう一段支出を増やすように求める」と述べた。「生産と消費双方を意図的に制限している時期だ。経済崩壊を防ぐための緩和的な金融政策と財政政策を引き続き主張する」と述べた模様。

 

また下記のBloombergの記事でも「世界規模で同期した財政出動で協調する根拠は時間を追うごとに強まっている」と述べたと報じられています。

 財政政策というのは政府が行う経済対策のことで、主に国債などからお金を調達して政府主導で事業を行ったり、投資を行ったりすることです。

つまり、このIMFの提言というのは「各国政府は経済復興のためにお金をガンガン使え。最大限使え。いや、最大限以上に使え。そして、それを世界各国が同時に使え。」という意味なのです。

IMFという機関は通常「無駄なお金を使うな。節約しろ。」という”寄宿路線”を取ってきましたが、そのIMFでさえ「四の五の言ってないで政府が金使え!」という積極財政派に転じたということです。

そして、この積極財政アプローチによる経済復興の申し子が、まさに名探偵コナンの世界観なのです!

ファンタジック・アクション映画「名探偵コナン

名探偵コナンの映画を観たことがない人は恐らく勘違いしているのですが、名探偵コナンは”推理ドラマ”ではありません。

小学生の江戸川コナンがミッションインポッシブルのトム・クルーズを超える、超絶アクションを繰り広げる”ファンタジック・アクション映画”なのです!!(笑)

コナンの映画ではほぼ毎回新しい大規模施設(サッカースタジアム、飛行船、高層ビル、テーマパークなど)が建設され、そこで大爆発などが起こり破壊されます。

その危機を小学生のコナンが”眼鏡やサッカーボールやスケボーを駆使して”被害を収めてしまうのです。

うん。まぁ、冷静に考えると確実におかしいんですけどね・・・。

 

それはともかく、映画の冒頭では毎回新しい建造物やテーマパークが登場します。そして見た瞬間に「今回はこれが破壊されるんだな」と分かります・・・。むしろ”破壊されるために作られた建造物”と言った方が良いでしょう。

確かに破壊されるために作られるというのは無駄かもしれません。

しかし、実は日本のようなデフレ不況で苦しむ国においては、このコナンの世界のような「何も作らないより、無駄になっても作る」方が正しいのです。

これこそが日本経済復活のカギを名探偵コナンが握っているという秘密です。

政府が使うお金は無駄になっても良い?

先ほどもご紹介したようにIMFは経済復興のために政府の財政拡大を強く求めています。

なぜでしょうか?

それはコロナ禍のような状況では国民の需要 (あれが欲しい、これが必要だという欲求のこと)が抑えられるため、民間企業は投資をしづらいからです。

経済が縮小している状況では、投資に見合う利益が見込めませんので、従業員削減、労働時間短縮などのコスト削減に走ります。

一方、国民の方もこのような異常な状況では消費を渋ります。巣ごもり需要が拡大しているとは言え、それはあくまで一部の話であり、ほとんどの家庭で財布の紐がきつくなっています。

これはこれで合理的な行動であり、誰かが間違っているわけではありません。

 

しかし、誰かがお金を使わなければ経済は回らない。これも事実。

民間がお金を使いづらいのであれば、政府がお金を使うしかない。

だから、IMFは各国政府に積極的にお金を使う政策を行うように要請しているのです。

財政問題が・・・」などと言っている間に、自国経済がつぶれてしまっては元も子もない!とにかく政府は金を使って需要不足を補え!ということです。

 

この”需要不足”によるデフレという現象が恐ろしいのは、誰もお金を使わなくなることです。

お金を使ったことへのリターンが少なくなるために、民間も個人もどんどんお金を渋るようになる。リスクを背負ってお金を使うよりも、確実に貯金しておく方向に走る。

だから、仮にお金を使うことになったとしても、”費用”と”見返り”のバランスをめちゃくちゃ慎重に見極めることになります。

それが国家レベルになると、地震や台風などの災害大国でも

「本当にその設備は必要なのか? 」

「その設備を作る分、どこかのお金を削らないと・・・。」

という緊縮発想になってしまいます。

 

しかし、残念ながら根本から間違っている。

日本政府というのは民間企業ではなく”非営利団体”です。利益を出す必要はありません。

利益を出さずに正常な運営ができるように、通貨を自分で発行できる強力な権限が与えられている。自分で通貨を発行できる政府が財政破綻なんてする訳がない(もちろん限界はありますが、その話は長くなるのでここでは割愛します)。

無駄がなく効率的に使えればそれがベストですが、最悪なのは無駄を恐れて何もお金を使わないことです。

無駄だと分かっていても使った方が、お金を使わないよりも100倍、いや10,000倍マシなのです。

 

だからこそ日本は名探偵コナンの世界を見習って、もっとお金を使うべきなのです。

国民も民間企業もお金を使わないのですから、政府が使うしかない。

名探偵コナンの世界観こそがデフレ不況に苦しむ日本を救う唯一の解決策である。

長年名探偵コナンの映画を観てきた私は自信を持ってそう言い切れます。

日本の政治家にこそ名探偵コナンをぜひ劇場で観てほしい!!

それこそが日本経済復活の狼煙となるのだと私は信じています。

 

という訳で、皆さん4月公開の名探偵コナン激情版最新作「緋色の弾丸」を観て、正しい経済観を学びましょう!

 

 

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