Dive Into The World

話題のニュースの裏側を専門知識がない人にも分かりやすく。普通の人たちと専門家の繋いでいけるようなブログを目指します。

「あと2ヶ月で“人類の未来”が決まってしまう」という事実を日本人のほとんどが知らない。

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すみません!  m(_ _)m

いきなり全力で謝罪しますが、今回のブログのタイトルはとある記事から「インスパイア(Inspire/触発) 」された言葉でございます。ちょ、ちょっと「パク◯」とか言わないで! あくまでインスパイアです!

 

でも、今回の投稿の内容を一番分かりやすく表現するのは、この言葉しか思い付きませんでした。それは下記の山下 了 (やました とおる) 東京大学特任教授の記事の冒頭部です。

※記事をご紹介しますので「インスパイアー罪」(笑)の適用はご勘弁をm(_ _)m

 

私のブログでは何度か取り上げておりますが、取り上げても取り上げてもその価値を伝えることができないほど、日本にとって・・・いえ、人類にとってとてつもなく重要なプロジェクト「国際リニアコライダー」こと「ILC (International Linear Clider)」に関する非常に重要な記事です。

 

いや、そこのあなた! そんなに引かないで! ちょっとばかりお立ち寄りくださいよ! (笑)

 

ILC (国際リニアコライダー)とは何か?

国際リニアコライダー (略称: ILC)とは、実は日本への誘致が進められている超大規模な国際的科学技術プロジェクトの名前です。

これが実現されるかどうかで、日本、いえ人類の100年先の未来が決まると言っても過言ではないほどの超重要プロジェクト。

どういうプロジェクトかと言いますと・・・

 

国際リニアコライダー(ILC)は、49の国と地域の300以上の大学や研究所の科学者やエンジニア2,400人以上が参加する国際的な取り組み。

全長約20km、絶対零度に近い超低温に保たれた超伝導加速器空洞(トンネル)を岩手県の地下に建設する。

そのトンネルの両端から中心に向けて電子と陽電子を加速させて発射。電子と陽電子のビームが1秒間に約7,000回、250ギガ電子ボルト(GeV)の重心系衝突エネルギーで衝突し、大量の新たな粒子が生成させることで宇宙開闢(かいびゃく)の謎を解き明かすプロジェクト。” 

 

です。

分かりませんよね?

大丈夫です。

私もほとんど分かってませんから!!!(笑)

 

細かい仕組みはさておき、この件に関しては下記のことを理解して貰えば充分です。

それは記事の中で山下特任教授が書いておられるように

 

MRIなどの先端医療、WWWに代表される情報技術も素粒子研究がベースとなっており、ILCができればこれらが格段に進歩する可能性がある。また、日本に「世界トップクラスの科学都市」が誕生するので、復興支援や経済効果といった実益的な面はもちろん、そこに集う科学者たちの研究に取り組む姿や、科学の不思議さ、面白さを通じて、日本の未来を担う子供たちに、これまでと比べ物にならないスケールの大きな「夢」を見せることができる

ということです。

 

なぜ日本なのか?

では、そのような超重要なプロジェクトがなぜ日本で行われるのか?

この素粒子加速器とは人間の髪の毛よりもはるかに小さい領域に200億の電子または陽電子が集中させるというとてつもない技術が必要になります。このILCを建設できる技術があるのは日本だけなのです。

しかも、これは日本が勝手に主張しているのではありません。

加速器に必要な超精密機器を製造することが可能な企業が日本には数多くあり、地下の岩盤も強固。「国際的研究者が世界中の候補地を見て、北上サイトが一番適切な所とした判断している」のです。

 

実際、山下教授の記事にもあるように、10年以上の議論と検討の結果、欧州、米国、アジアの研究者から「日本にリーダシップを取って欲しい」と言われてきました。しかし、いまだにこのプロジェクトが実行されていないのです。

日本には技術もあり、適切な土地もあり、そして世界中の研究者から「日本にやって欲しい」と望まれているにも関わらず、です。

 

なんとその理由は

 

「日本は財政赤字だから」

 

だそうです・・・・。もうね・・・情けなくて涙がちょちょ切れます。

 

そもそもこのような長期的な国際プロジェクトを「税金」で賄おうという考え方が異常なのです。ILCの素粒子物理学に代表されるような研究は、いわゆる「基礎研究」でありそれ自体が何かの利益を直接生み出すことはまれです。10年、20年、下手すればそれ以上の長期的期間の地道な研究により、そして他の基礎研究とのコンビネーションによって成果を生み出すことができるものです。

そのような長期的な成果は予測しようがないのですから、「今年の税金でまかなえる分だけで何とかする」というような単年度で費用対効果を見るような考え方自体がナンセンスなのです。

 

普通に建設国債などの国債を財源にあてれば良いだけの話です。

欧州も米国もどこもやってますよ。そんなこと。

 

なぜタイムリミットがあと2ヶ月なのか?

これは山下教授の記事を見て頂くと詳しい事情が書いてありますので、ぜひご覧頂きたいのですが、簡単に言うと、欧州では2020年から素粒子物理学の次期戦略を開始するので、そこにILCへの取り組みを盛り込んでもらうためには、今年の年末がタイムリミットだからです。

 

そもそも日本は2013年からずっと世界中から「日本にやって欲しい」と望まれていたのに、

 

「やらないとは言ってませんよ。前向きに、非常〜〜に前向きに検討してます」

「やります! ・・・と言いたいんだけど、ちょっと色々あってね・・・ゴニョゴニョ」

 

という調子で誤魔化し続けてきた訳です。

それを今になって「ごめん。やっぱり金ないから無理だわww」とか言ったら、それこそ日本の“国際的信用”とやらは地に落ちるでしょう。

 

科学技術の発展とは費用対効果で図れるものではない。

そもそも科学技術の発展というものは、「これだけ投資したから、これだけの収益や成果が見込める」など費用対効果が計算可能な世界ではありません。
 
例えば、皆さんが普段使っているWebサイトですが、これもCERN(セルン。欧州原子核研究機構)というスイスにある研究機関が、自分たちの情報をやり取りするために構築したシステムが元になっています。
しかし、別に彼らはそのシステムを構築するためにCERNを作ったわけではありません。
 
また、私達がしょっちゅう使っているGoogle MapなどのGPSを使用した機能などは、アインシュタイン相対性理論がなければ正確な距離や位置を測定することはできません。
しかし、アインシュタインGPSという機能を開発しようとして、相対性理論を考案したのでしょうか?
そんなことは断じてありません。
アインシュタイン相対性理論を構築したのは、重力というものの秘密を解き明かすためであり、相対性理論を構築することでGPSを開発できることを分かっていたからではありません。基礎研究に対して成果を求めることは、そのような原因と結果を完全に取り違えているのです。
 
どのような成果が得られるかは、偶然によることが大きいのです。

それを予め予測でき、費用に対してどれだけの成果を得られるかを計算できるとし、そのような“損をしない分野”にだけ投資しようとする考え方は、これまで人類が数多くの困難や試練を乗り越えてきた歴史を否定する浅ましい態度ではないかと思います。

 

人類の分岐点まであと2ヶ月!!

日本政府が真っ当な選択をすることを私は祈っています!!

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆