世界を救う読書

ビジネス書から文芸書までさまざまな本を通して世界の見方を考えるブログ

自由と平等という幻想が社会を狂わせる。ジョン・ロック「市民政府論」

「国民の信任を得た」 選挙後に多数派となった政党がよくいう言葉の一つだ。 だが、この言葉にもやもやした違和感を感じる人も多いのではないだろうか。 「国民の信任を得た」と言うけれど、投票した人がみなその人に投票したわけではない。むしろ「こいつだ…

なぜオリンピックを強行開催するのか。政府の基本方針から読み解く理由。

「政治家は一体何のために仕事をしているのだろうか。」 思わずそう呟かざるを得ないほど、現代は政治家と国民の分断が拡大している。 東京オリンピックの強行開催はその象徴的出来事だ。 朝日新聞が5月に発表した世論調査によると、「中止する」と答えた人…

国民のために働きたくても働けない。「ブラック霞ヶ関」の実態

「官僚」 日本においてこれほど悪いイメージを持たれている言葉も少ないだろう。 本来なら日本を牽引するエリート集団であることを否定する人はいないだろう。その一方で多くの一般国民が抱くイメージとは 「上級国民の集まり」 「無駄に偉そう」 「税金から…

映画「るろうに剣心 The Beginning」。ファン歴30年が語る感想。

ついにこの時がやって来た・・・! 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」が公開! 映画の初公開から足掛け10年にわたる歴史がついに終止符。 果たしてその結末とはいかに?? 原作から数えて30年弱のファン歴を誇る一ファンの目にどのように映ったのか…

コロナ不況脱却のために何が必要か? 井上智洋「『現金給付』の経済学」

先日携帯電話の利用料金に関して、驚きのニュースが報道された。 総務省は毎年、東京やニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフなど世界の主要6都市で、携帯電話料金を調査しているのだが、東京での価格がロンドンに次ぐ二番目の低価格になったとい…

ヨーロッパの覇権を確立した3つの革命 玉木俊明 著 『16世紀「世界史」のはじまり』

「先進国と言えばどこの国か?」と聞いて思いつく国と言えばどこだろうか? アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス・・・中国ももはや先進国の一つだろうか。 先進国にはいろいろな定義があるけれども、欧州、特に西ヨーロッパの国々といえばどこも先進国の一…

イノベーションとは合理性からの脱却である。安藤昭子著「才能をひらく編集工学」

「ここ数年の変化は歴史的に見ても、千年に一度起こるかどうかというほどの大変動ですよ。」 以前、阿川佐和子が司会を務める「サワコの朝」という番組で、歴史学者の磯田道史氏がゲストに招かれた際に発した言葉だ。 世の中の流れとは常に変化するものだが…

高橋真矢 著「資本主義から脱却せよ」。未来のために私たちが取り戻すべきものとは何か。

早速ですが今回ご紹介する本はこちら。 高橋真矢・井上智洋・松尾匡の3名による共著「資本主義から脱却せよ」。 最近、資本主義批判の本がよく出版されており、若干”流行り”のような感じがある。この本もてっきりその流れの本かと思ったものの、著者に私が好…

映画「るろうに剣心 The Final」。ファン歴30年が語る感想と次作への期待。

さて、ついに映画「るろうに剣心 The Final」を観てきました。 るろうに剣心シリーズの最後を締めくくり、シリーズ最大の謎に迫る今作。 ファン歴25年以上を誇る”るろ剣フリーク”の私の目にどのように映ったのか? ちなみに、下記投稿で「るろうに剣心の魅力…

映画「るろうに剣心」に寄せて。”るろ剣”の真のテーマと長年愛される理由。

いよいよ、ついに、この時がやってきました・・・ るろうに剣心最終章「The Final」が4月23日に公開されました!!! 私にとって「るろうに剣心」は、”人生を変えた”と言っても過言ではない作品。 私の人生は「るろ剣」なしには語ることができません (「たか…

よい人生を送るために必要なたった一つの”輪”。ロルフ・ドベリ著「Think Clearly」。

「よい人生を送るにはどうすれば良いのか?」 「どうすればより幸せになれるのか?」 大昔からあらゆる人間が抱いてきたであろうこの疑問。 これに真っ向から、そしてわかりやすく答える世界的ベストセラーを今回はご紹介。 それがこのロルフ・ドベリ著「Thi…

人は誰でも悪魔になる。藤井聡著「”凡庸”という悪魔」。

「全体主義」 この言葉にどのようなイメージを持つだろうか? 「全体主義最高!」「全体主義って恰好良いよね!」・・・こんなイメージを持つ人はほぼいないだろう。 逆にほとんどの人が「なんか恐い・・・」「野蛮」そんなイメージを持っているのではないだ…

人生を長く生きる”良い生き方”。セネカ著「生の短さについて」

人生は短い。 しかし、人が生きた時間的な長さが必ずしも人生の価値を決めるわけではない。もし「人生の長さ=人生の価値」ならば、平均寿命が80歳を超える現代人の人生は過去のどんな優れた人間の人生よりも価値があるものとなる。 人生の価値が時間の長さ…

J.S.ミル著「自由論」が示す”民主主義ゆえの弱さ”

社会が大きな混乱に陥ると、それまで当たり前と思われていた考え方や価値観が根本から問い直されることがある。 昨今「民主主義」が危機に瀕していると言われるが、これもまさにコロナ禍という社会的混乱によって引き起こされていると言えるだろう。 では、…

天才ドラマー"村上ポンタ秀一"死す。天才が生きられる社会の条件とは?

今週、音楽業界を揺るがす報せが飛び込んで来た。 日本の音楽シーンの立役者の一人と言っても過言ではないドラマー、村上ポンタ秀一氏が逝去された。 私は音楽業界に身を置く立場だが、基本的にこのブログでは音楽業界のことは書かないことにしている。理由…

"人は成長する"という物語を捨て去ることができますか?斎藤幸平著「人新生の資本論」

私は基本的に流行り物に飛びつかないようにしています。本でも同じです。 流行っている物がすなわち良い物とは限らないと思いますし、「流行ってるから読んでみようって恥ずかしくない?」という、ある意味”中二病”的な心理も働いていることは否定できません(…

"ニュースを絶つ力"が人生を豊かにする。ロルフ・ドベリ著「News Diet」

今回ご紹介するのは「Think Clearly」「Think Smart」などの著作でベストセラーとなったロフル・ドベリ著「News Diet」(ニュース・ダイエット) 。 シリーズ36万部突破の最新作ということで、すでに世間で話題になっている著書。スイスの知の巨人が提言する「…

米中対立の狭間で日本に何ができるのかを問う。橋爪大三郎著「中国vs米国」。

昨年末に飛び込んで来たとあるニュースが世界を騒がせた。 中国のGDP=国内総生産の規模が2028年にはアメリカを上回って世界1位になるという予測をイギリスの民間の調査機関を発表したのだ。 もともと同機関は中国が米国を上回る時期を2023年と予測していた…

名探偵コナンが握る日本経済復活の鍵。最新作「緋色の不在証明」。

人にはそれぞれ他人には決して言えない秘密がありますよね。 私にも秘密はあります。 それは・・・ 40歳過ぎてもいまだに名探偵コナンの映画を毎年観に行っていることです!! しかも20年以上!! ドーン!! 言ってしまった・・・ついに・・・。私の恥ずか…

自由貿易とは”自由に略奪するルール”を作る歴史だった。福田邦夫「貿易の世界史」

ご存知の通り日本という国は資源が非常に少ない国です。 そんな日本にとって海外との貿易は欠かせない要素の一つ。 そして日本においては、「貿易」と言えば企業が自由に海外市場で競争できる「自由貿易」が当たり前だと思われています。 しかし、本当にそう…

コロナ対策給付金で家計の金融資産が297万円増えた!? 日銀報告書のデタラメさに呆れるしかない。

日銀や金融団体などで構成する金融広報中央委員会がまとめた「家計の金融行動に関する世論調査」によると、コロナ禍の2020年において2人以上の世帯が保有する金融資産の平均額が、2019年より297万円増えて1,436万円になったそうです。 この要因について、同…

アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」。脳の進化がスマホを引き寄せる

「スマホの見すぎは体に悪い!」 そう言われて真っ向から反論できる人はそういないでしょう。 睡眠障害、うつ病、記憶力や集中力の低下、ブルーライトによる目への悪影響など、スマホによる障害は枚挙に暇がありません。そうは分かっていてもついつい手が伸…

電話で尖閣を守れると思っている夢想家集団・菅政権

米国でバイデン政権が誕生したことを受け、早速日本政府の「お慶び申し上げます」外交が始まっています。岸信夫防衛相は世界最速で新しい国務長官に電話したとかで、誇らしげに語られているようですが、その会談の内容がロクでもない…。 岸信夫防衛相は24日…

人はなぜ独裁者を欲するのか? 「独裁=悪」という思い込みこそが危険という話

2016年にアメリカ大統領に就任したトランプ氏が政権の座から終わり、バイデン新大統領による政権がスタートします。トランプ政権の評価は様々ですが、ある意味で一つの”功績”として考えても良いのは、「政治体制というものがいかに重要であるか」が、世界中…

”逃げ恥”スペシャルが超絶つまらなかった。※面白かった人は読まないでください。

いつも硬い話題を取り扱う私としては珍しく、今回はテレビドラマについての話題を投稿します。 そのドラマとは・・・ 国民的人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」!! 初回は2016年でしたが、それから毎年年末に全話再放…

”自由意志”という呪縛が本当の自由を奪う。國分功一郎「はじめてのスピノザ」

皆さん、新年あけましておめでとうございます。 遅筆のためなかなかブログの更新頻度が上がりませんが、今年こそは週一更新を目指して、皆さんのためになる情報をお届けしていきたいと思っております。 今年もよろしくお願い申し上げます。 さて。 という訳…

2021大河ドラマの前に知っておきたい渋沢栄一「論語と算盤」のもう一つの読み方

渋沢栄一が「論語と算盤」で伝えたかった本当のメッセージを読み解く。これはビジネス書ではない!

相貌心理学「人は顔を見れば99%わかる」が面白い。

早速ですが、今回は会社や友人関係など、人とのコミュニケーションで悩みを抱える人必見の本をご紹介します。 その本がこちら。 佐藤ブゾン貴子著「人は顔を見れば99%わかるーフランス発・相貌心理学入門ー」です。 人は顔を見れば99%わかる フランス発・…

まさか私がパニック障害⁈ 症状と予防法を障害

皆さん「パニック障害」という病気をご存知でしょうか? パニック障害というのは、何の前触れもなく突然、動悸やめまい、呼吸困難など様々な症状が表れる病気のこと。原因が特定されている訳ではありませんが、過度のストレスに晒され、それが長期化すること…

アフリカ化する日本の未来を止められるか?

「ダイヤモンドは永遠の輝き」 1947年に米国のデビアスダイヤモンド社が考案したキャッチコピーだ。 このキャッチコピーによってダイヤモンドはその価値を不動の物としたため、人類史上最も成功したキャッチコピーだと言われている。1999年には、米国の広告…

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