世界を救う読書

ビジネス書から文芸書までさまざまな本を通して世界の見方を考えるブログ

読書レビュー (社会問題)

鈴木宣弘「農業消滅」。日本を襲う飢餓までのカウントダウン。

現代は飽食の時代だと言われるが、その一方で日本は食料自給率は世界でも低い。 その自給率は実に38%。 私達が普段口にしている食料のうち、4割未満しか国内の生産量で満たせていない計算だ。 食は体の素だと言われるが、その意味では私たちの身体の三分のニ…

国民のために働きたくても働けない。「ブラック霞ヶ関」の実態

「官僚」 日本においてこれほど悪いイメージを持たれている言葉も少ないだろう。 本来なら日本を牽引するエリート集団であることを否定する人はいないだろう。その一方で多くの一般国民が抱くイメージとは 「上級国民の集まり」 「無駄に偉そう」 「税金から…

ヨーロッパの覇権を確立した3つの革命 玉木俊明 著 『16世紀「世界史」のはじまり』

「先進国と言えばどこの国か?」と聞いて思いつく国と言えばどこだろうか? アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス・・・中国ももはや先進国の一つだろうか。 先進国にはいろいろな定義があるけれども、欧州、特に西ヨーロッパの国々といえばどこも先進国の一…

人生を長く生きる”良い生き方”。セネカ著「生の短さについて」

人生は短い。 しかし、人が生きた時間的な長さが必ずしも人生の価値を決めるわけではない。もし「人生の長さ=人生の価値」ならば、平均寿命が80歳を超える現代人の人生は過去のどんな優れた人間の人生よりも価値があるものとなる。 人生の価値が時間の長さ…

J.S.ミル著「自由論」が示す”民主主義ゆえの弱さ”

社会が大きな混乱に陥ると、それまで当たり前と思われていた考え方や価値観が根本から問い直されることがある。 昨今「民主主義」が危機に瀕していると言われるが、これもまさにコロナ禍という社会的混乱によって引き起こされていると言えるだろう。 では、…

世界は再び全体主義の時代へ進む? 吉成真由美「嘘と孤独とテクノロジー」

吉成真由美著「嘘と孤独とテクノロジー」のレビュー。MITの研究によると、ネット上では真実より嘘の方が6倍も速く広く伝わる。 進化するテクノロジーが拡散する嘘と、加速する世界の全体主義化。いま私たちは何をするべきなのかを考察する著作。

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