世界を救う読書

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財務省はきっと西日本豪雨を自分達の責任逃れに使う。

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皆様お久しぶりです。

 個人的な事情のため先週から九州に滞在しております。

と言いますか、当初予定ではもう既に帰ってきているはずだったのですが、西日本を襲った大豪雨のため九州を出られなくなってしまいました・・。

 

災害の渦中であり、被害が出続けている状態で書くのは迷いますが、現実に体験しているからこそ書けることもあるかと思いますので投稿します。

 

恐らく全国の多くの方がそうだったと思いますが、子供の時から九州で過ごしてきた私にとっても今回の豪雨は想像を遥かに超える大災害となっています。

未だに増え続けている犠牲者、行方不明者の数もそうですが、個人的に衝撃だったのは

 

山陽新幹線が止まったこと

 

です。

 

就職して東海地方に引っ越していら、東海道新幹線が止まることは何か「またか」みたいな印象があります。特に静岡と横浜の間の辺りは大雨が降るとすぐ止まるイメージがあります。

ですが、自然災害により山陽新幹線が止まった・・・しかも再開のめどが立たないというのは聞いたことがありませんし、そんな事が起こるとは想像もしませんでした。

 

多分西日本に住んでいる方、住んでいた方なら、私のような新幹線神話は個人差こそあれ誰でも抱いていると思います。その山陽新幹線が止まった・・・。正直信じられませんでした。

当然、山陽新幹線は西日本の人の流れの大動脈ですので、これが寸断されたことによる日本経済への影響は計り知れないでしょう。

 

そして、私はまず間違いないと踏んでいますが、財務省は今年度末において日本経済を概観する際に

 

・今年度の日本経済の低迷は西日本豪雨による影響が大きかった(=経済政策の誤りではない)

 

・西日本豪雨による損害を補填するためにはさらなる増税が必要だ

 

と主張するのではないでしょうか。

さらに

 

消費税の10%への引き上げの強行と共に復興税などの名目でさらなる増税を強行しようとするでしょう。

 

個人的にはそんな事は“官僚の矜持として”あり得ないと信じたいのですが、今までの財務省のやり方からすると残念ながら大いにあり得るでしょう。

 

しかし、それは明らかに誤りです。

その理由を今回の新幹線のことに絡めたポイントに絞ると、そもそも東西を結ぶ新幹線という大動脈を山陽新幹線だけに依存していることがおかしいという点です。国家政策として。

 

実はそのことは昔から分かっていたはずです。

なぜなら40年以上前に策定された新幹線整備計画において、

 

・大阪から島根や鳥取などの山陰地方を結ぶ山陰ルート

・大阪〜高知〜大分を結ぶ四国ルート

 

という新幹線ルートを建設することは既に決定されているのです。

にも関わらず、40年以上もの間その計画は放置されたまま。その理由の一旦が例の「日本は財政破綻する!」論です。

 

本来であれば、これらのルートはとっくに整備されていたでしょう。

「たられば」の話をしても仕方ありませんが、もしこれらのルートが整備されていれば、今回の豪雨による影響を相当に低減できること間違いありません。

 

皆さん、もし財務省が今年度の日本の経済低迷の言い訳に「西日本豪雨」のことを持ち出したら、「そうならないように、インフラを事前に整備しておくことが、お前たち政府や官僚の責任だろうが!!!」と容赦なく突っ込んでやってください。

 

日本のような災害大国の場合、今回のように想像を絶する災害というのは想定して当然です。そして、そのために考え得る万全の予防策を敷いておくのが、国家の責任です。

もし、それに対処するための政策を「日本はお金がないから」などというくだらない理由で躊躇するのであれば、そのような輩に国家を背負う責任はありません。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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