世界を救う読書

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方針が骨太でも骨粗鬆症じゃ意味なくない?

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何か「ぶっちゃけどうでも良いや」と思っている人が多いのか(笑)、あまりメディアで取り上げられていませんが、政府が「骨太の方針 2018」を閣議決定しました。

「骨太」と言い出したのいつからなのか思い出せませんが、経済政策に関する方針を内閣が決めた、ということです。

 

ただ、私は毎回思うのです。

 

「これのどこが骨太やねん。」

 

と。

エセ関西弁ですみません(笑)。

 

中身を見てみると

 

1) 消費税は予定通り来年10月に上げる

2) PB黒字化目標は、延期するけど残しておく

3) 移民受入の新たな在留資格を作る。

 

が主な内容。

はっきり言って、本来やるべき事と全く反対のことをやろうとしています。

 

以前このブログでも書きましたが、デフレというのは供給能力(生産能力と言った方がわかりやすいかもですね)に対して、みんなの“欲しい”という需要が足りないことが原因です。いわゆる供給過剰になっている状況。

供給量が多すぎるから

 

「値下げする > 売上が減るから給料も減る > 買えなくなるから値下げする > 繰り返し」

 

というループにハマり込みます。これがデフレ・スパイラルです。

 

なので、解決策としては多すぎる供給量に対して需要が追いつくようにしないといけない訳です。

 

そのためには

 

1) 国民が物を買いやすくなるように減税する

2) 政府が赤字になろうが財政支出を行って需要を掘り起こす (政府には通貨発行権があるので本来赤字でも問題ありません)

3) むしろ供給量が必要以上に拡大しないよう規制を強化する

 

ことが大事です。

しかし、政府方針の1、2、3が全部上記の「本来やるべき事」と反対になっているのです。分かりやすく書き出すと・・・

 

1) 国民が物を買いやすくなるように減税する

しかし、政府方針は消費税アップ

 

2) 政府が赤字になろうが財政支出を行って需要を掘り起こす

しかし、政府方針は財政を緊縮

 

3) むしろ供給量が必要以上に拡大しないよう規制を強化する

しかし、政府方針は移民を拡充して供給量を増やす

 

ね。全部逆。ことごとく逆。

これでデフレ脱却なんて出来るわけないですよ。

 

こういう方針を見るといつも思うのですが、結局問題は「お金は稼いだ分で何とかやりくりしないといけない」という子供のお小遣い帳の発想が行き渡っていることが原因だと思います。

稼いだ分しかお金がないと思うから、国民が稼いだ分からより多く集めようとするし、赤字運営は大変なことだとバタバタする訳です。

 

国家は(インフレ率にさえ気を付ければ)いくらでもお金を発行できる権限を持っているのです。だから、自国通貨で国債を賄っている以上、財政が破綻するなんてことはありえないのです。

たった、これだけのことなのです。

 

 

正直もう骨粗鬆症の骨太にはがっかりだよ!!!」という感じなのですが、嘆いていても仕方ありません。

まだ政府方針が決まっただけで、法律が成立した訳ではありません。

特に消費増税

 

引き上げを「実現する必要がある」として、引き上げ方針を明記

 

しただけですので、まだどうなるか分かりません。

 

私のブログのような底辺ブログに何ができるか分かりませんが、少しでも自分に何ができるかを考えながら、このブログを綴っていきたいと思います。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆 

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