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ブラタモリ「関門海峡」特集で知った。「当たり前の物」を作り上げることの難しさ。

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さて、突然ですがみなさん「ブラタモリ」というNHKの番組をご存知でしょうか?

 

私と同郷であるタモリさんが日本全国の街や地域を歩き、その土地の歴史や「なぜその土地が今のような形になっているのか?」を解き明かす旅番組です。

 

今回は今週、先週と2回にわたって福岡県と山口県の間にある「関門海峡」の特集でした。

 


関門海峡「海峡」と言いながら、幅が700mしかないほどの世界有数の狭さでありながら、1日500隻も船が往来するなど世界有数の賑わいを見せる海峡であるなど、福岡出身の私でも知らないようなことが満載でとても面白い内容でした。

 

それと、実はここは昔は海峡ではなくひと繋がりの山だったのが、土地を構成する地盤が柔らかかったため風雨で削れ、そこに海水が流れ込んで出来たという話はかなり驚きました。

 

関門海峡に行くと分かるのですが、海岸線の本当にすぐ側に山がいくつもそびえているので、変わってるなぁとは思っていたのですが、まさかそんなカラクリがあったとは・・・。

 

他にもいくつも面白い部分はあったのですが、私が一番面白かったのは関門海峡を繋ぐトンネル「関門トンネル」を作るのに、どれだけの苦労があって、どれだけの工夫の結果作られた物であるかの解説部分です。

 

 

行ったことない方のために補足すると、関門海峡というのは山口県下関市と福岡県の北九州市の門司という土地の間に広がっています。

なので、関門海峡。(下“関”と“門"司の組み合わせ)

 

そして、下関と門司は下記のルートで繋がれています

 

自動車が通る関門橋

新幹線が通る新関門トンネル

 

そして、もう一つが今回取り上げられた「JRの在来線が通る関門トンネル」。

 

実はこの関門トンネルは「海底」に穴を掘って作られたトンネル。

 

しかも、なんと世界で初めて掘られた海底トンネルなのです!!m9( ゚Д゚) ドーン

 

海底を掘り進める上、地盤が柔らかくすぐ崩れてしまうという、それまで誰も経験したことがない困難な大事業を日本が初めてやってのけた訳です。

 

しかし、その一大プロジェクトには誰も知らない様々な苦労が・・・・というのが番組の内容。

明日火曜日の深夜に再放送があるようですので、是非ご覧頂きたいと思います(地域によっては放送日が違うと思いますのでご注意を)。

 

 

私が今回の番組で勉強になったのは

 

「身近にあるものほど、その価値を見出すことは難しい。そして、それを人に伝えるのはもっと難しい。」

 

ということです。

 

私は一時期北九州市に住んでいましたし、関門海峡にも行ったことがあります。

当然関門トンネルも通りました。

ですが、恥ずかしながら今回の番組のような逸話は全く知りませんでした。

 

  

身近なものであればあるほど、当たり前の存在であればあるほど、人はなかなかその真の価値を改めて考え直すことをしません。

 

今回特集された関門海峡も、私の中では「関門海峡で九州と日本が繋がっているのが当たり前」でしたが、それは当たり前でもなんでもなく、それを実現するために多くの人の知恵と力の結集が必要だったのです。

 

私達が普段当たり前と思っているものは

 

当たり前でなかった物を当たり前にした、多くの人達の努力によって生み出されたものなのです。

 

そして、私達はその人達の努力の上に日々の生活を営んでいるのです。

 

次から次へと新しいものを生み出すことも大切ですが、私達の周りにある「当たり前のこと」の大切さにもう一度思いを馳せることもまた大切なことではないでしょうか。

 

 

ちなみに、全くの余談ですが関門トンネルは人が歩いて海底を抜けるルートがあります。

残念ながらコンクリートに囲まれているので海底が見れる訳ではありませんが(笑)、なかなか出来ない経験だと思いますので、近くを訪れる機会があれば是非通ってみてください😆

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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