麻生大臣の爆弾発言は「国民生活なんてどうでも良いww」と同じである。
いやいやいやさすが元祖失言大臣、麻生太郎氏。
今回もやってくれましたね!
定例の閣議後の記者会見で
景気拡大期間が高度成長期の「いざなぎ景気」を超えたが賃金が上がっていない状況を問われ「上がっていないと感じる人の感性」の問題だとの認識を示した。
そうです。
「賃金が上がってないのは感性の問題」
いや、参りました。そう来ましたか。
賃金の実態はどうか?
厚生労働省の毎月勤労統計調査によりますと、2017年の物価の影響を考慮した実質賃金は0・2%減っており、名目でも0・4%しか上がっていません。
麻生氏は「(現政権下で)毎月、毎年、2~3%近くずっと上がってきた」とも発言したそうですが、「じゃあ、お宅の身内の厚生労働省が出している数値は何やねんwww」と全力でツッコミを入れたくなるのは私だけでしょうか?
麻生氏の発言の意図自体は分からないではないです。
たとえば給料が去年より10万円上がったとしましょう。
しかし、やった! 10万円上がった!」と考えるか、「おいおい10万円しか上がってねーのかよ。」と考えるかはその人の価値観次第だということです。意味は分かりますよ。
でもね・・・政治家がそれ言ったら責任放棄じゃないですかね?
経済が感性の問題だとしたら政治家にできることとは?
賃金上昇が感じられないのは感性の問題だということは、つまり「給料なんか、上を見たらきりがない。そんなこと考えてる暇があったら、今の給料で幸せになる方法を考えろ。考え方を変えれば良いんだ。」と言っているのと同じです。
ちなみに、直近の20年間で世界経済がのGDPが38%まで拡大した一方、日本経済のGDPはピーク時の80%程度にまで縮小しています。そのためにこの20年の間に、世界における日本の経済力のシェアは約18%から6%以下にまで、3分の1にまで激減したわけです。
GDPとは私達国民の所得の合計ですから、もし世界経済と同レベルの経済成長を日本が遂げていれば、私達の所得は20年前の3倍に増えていても何もおかしくなかったのです。
その20年間の間、政治の先端に居続け、総理大臣まで務め、今では副総理と財務大臣を兼ねる人物が「賃金が上がってないのは感性の問題」だと仰る・・・。
だとしたら政治家にできることなんて何もありませんよ。どれだけ政策を打ち出して、国民生活が向上したとしても「感性」の問題なんですから、誰も幸せになんかなれないのです。
もし麻生氏が国民生活のことを考えた上で、本気でそう言っているのだとしたら・・・
麻生さんよ、あんた政治家なんて辞めて心理カウンセラーになった方が良いよ。
それで給料が上がらず苦しんでいる人に"幸せになれる道"を指し示してあげてください。「お金がなくても幸せという感性」を国民の中に醸成してあげてください。だって、賃金の安さで苦しんでいる人たちは感性が悪いってことなんですから。
ま、絶対資格取れないだろうけど(笑)
今回も最後までお読み頂きありがとうございました😆