世界を救う読書

ビジネス書から文芸書までさまざまな本を通して世界の見方を考えるブログ

このまま行けば日本経済はパキスタンのレベルにまで低下する

f:id:Kogarasumaru:20181128223617j:plain


今日は自分への反省も含めた投稿です。

普段日本という国の中で何気なく生活していると、日本人の平均的な生活が世界でどれくらいのものなのかを意識することはあまりありません。普段の生活圏ですごく格差を感じるならまだしも、周囲の人たちと極端に変わらないレベルの人たちと生きていることがほとんどだと思いますので、「まぁ、こんなもんかな」と感じている人が多いのではないでしょうか。

ところが、ここ20年ばかりの日本と世界の成長を比べると、実は日本の経済水準がとんでもないレベルで落ち込んでいることがわかります。今回はそのような記事をご紹介。

 

50年後の日本の生活レベルは現在のパキスタンと同等になる

 

こんなに長文を引用してしまって怒られないか心配もあるのですが、私の力量で下手に端折ってお伝えするより、元の文章を引用させて頂くべきだと思いましたので、敢えて引用させて頂きます。

藤井聡さんという京都大学の工学研究科教授方の記事で、とある雑誌のインタビューの取材を受けた時に考えたことだそうです。その取材のテーマとは「100年後の日本の未来を考えてもらいたい」という内容だったとのこと。その時藤井先生は「100年後よりも前に50年後くらいには日本はもうパキスタン急の貧国になっているだろうなぁ」と考えたそうです。

 

<以下引用>

日本はこれまでと同様、徐々に衰退し、世界各国が、これまでと同様に成長していくと
考えたとしましょう。

そして、過去20年間の各国の「成長率」が今後も当面維持されると考えれば、日本経済の世界経済に占めるシェアは50年後には、約0.4%にまで激減します。

これは、今のフィリピン、マレーシア以下、かろうじてパキスタン以上の経済力だ、
と言うことになります。「そんな馬鹿な!」と思われるかも知れませんが、これは厳然たる事実。

そもそも、過去20年間で日本経済は80%程度にまで縮小。一方で世界は238%まで拡大。
そのせいで過去20年の間に、日本の経済力のシェアは約18%から6%以下にまで、実に「三分の一」になったわけです。

もしこれからもこの「勢い」が続けば50年後に日本のシェアが 「約6.5%」(=約「三分の一」の2.5乗)にまで激減する、と言う計算になります。
日本の現状のシェアが5.9%ですから、世界シェアは、なんと0.4%にまで激減するのです!

ちなみに、その頃の日本のGDPは、名目値で319兆円。今のおおよそ6割くらいの水準です。

つまり、皆さんの給料が、50年後には今からおおよそ4割くらい安くなります。

それは例えば、500万稼いでいる人は、300万円くらいの稼ぎになっている、
という見込みです。この水準だけ見てると、十分にあり得る「現実的」な話ですよね。

ただ問題は、世界はその頃になるともっともっと成長しているので、シェアは激減している、と言う次第。

で、そのシェアはフィリピン、マレーシアやパキスタン程度だ、と言うわけです。

 

<ここまで引用です。文中の赤字は私がつけました>

 

いかがでしょうか。

かなり悲観的な数字だと思われたでしょうか?

でも、昨日のように明らかに日本国民の賃金低下と貧困化をもたらす「移民受け入れ拡大政策」がたった15時間という短い審議で通ってしまうような状況。そして、来年にはこのデフレ状況にも関わらず消費増税を断行しようという政府の姿勢を考えれば、充分に有り得る予測です。

 

黙っていても、だれも何ともしてくれない。 

 

文中で藤井先生も「そんな馬鹿な!と思われるかもしれませんが」と書いていらっしゃいますが、全くその通りで、今もし「そんな馬鹿な!」と思っているのだとしたら、結局心のどこかで

 

「まぁ、不況だとか、消費増税だとか、移民受け入れだとか言って騒いでても、その内誰かが何とかしてくれるんだから、そんなに悪いことにはならないだろう。」

 

と高をくくっているのではないでしょうか。

 

この藤井先生の記事を読んだ時に、私自身驚いたとともに心のどこかにそのような油断というか甘えというか、楽観的な心情があったことに気付かされました。

 

・結論有りき国会審議を進める与党。

・「与党がいかに横暴か」という点でしか与党を責め立てられない野党とメディア。

 

そんな人たちに任せて「何とかなるだろう」と思っている限り、日本経済がパキスタン級に転落するという未来は避けられないのではないでしょうか。

だからと言って、別に特別な行動をする必要はないと思います(できる人はやるべきですが)。ただ、少なくともメディアの情報に惑わされないよう、そして与党のとんでもない説明に「それはおかしいんじゃないか?」とツッコミを入れられるように、普段から少しでも経済や政治の実態について考えようとする態度を持つことこそが、少しずつでもそのような暗い未来から日本を救うための礎になるのではないかと思うのです。

 

そして、そのような人たちのほんのちょっとでも力になれるように、私は私でこのブログを書き綴っていこうと心を新たにしました。

 

 

今回も最後までお読み頂きありがとうございました😆

そしてこれからも引き続き宜しくお願い致しますm(_ _)m

このサイトについて プライバシーポリシー
Copyright ©2020 Sekadoku (世界を救う読書管理人)