世界を救う読書

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日本借金とやらの半分は既に返済済みという事実。

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CNNニュースの報道によると、日本銀行の総資産が約553兆6000億円に上った模様。

国内総生産(GDP)を上回る規模となったようです。

 

すごいですね。553兆円ですよ。

GDPを超えるということは、日本人全員が一所懸命働いて稼ぎ出したお金の全額より、日銀が保有している資産の方が多いということです。

半分とは言いませんが少し私にも分けて欲しいくらいです。10%で良いよ! いや、大負けに負けて1%で良いよ!!ww

 

それはさておき。

そもそもなぜこんなに資産が増えてしまったのでしょうか?

別にヤク◯のように闇金融の会社を経営している訳でも、何か事業に投資している訳でもありません。

 

いわゆる「異次元緩和」と呼ばれている、日銀が政府の発行する国債を買い取りです。

皆さん学校で習ったかと思いますが、日本政府には通貨を発行する権利があります。とは言え、日本政府が直接自分で紙幣を印刷するわけではありません。国債という借用書みたいなものを発行して、それを誰かに買い取ってもらうことで、結果的にお金を発行します。
 
この国債を大量に発行し、それを日本政府の子会社である日銀に買い取らせることで大量に通貨を発行することを金融緩和といい、「異次元緩和」というのはその金額が今までとは異次元のレベルだということです。
 
さて、黒田日銀総裁が総裁に就いてからの5年間どれくらいの国債を日銀が買い取ったのでしょうか?
なんと約350兆円です!!
 
いやぁ、欲しいわぁ。10%!いや、1%で良いよ!ww
 
ま、それは置いておいて(笑)。
350兆円の国債を政府から買い取るわけですので、その国債は日銀の資産に計上されることになります。
そして、そのようにして増えてきた日銀が持っている国債の額はなんと466兆973億円!!!
 
そうなんです。
日銀の資産560兆円のうちの467兆円ほどは、政府への債権なのです。
そして、ここから驚くべきことが導かれます。

 

このブログでは何度か書いていますが、日銀は日本政府の子会社です。そして親会社と子会社のお金の貸し借りは連結決算によって相殺されます。

これは何を意味するのでしょうか?

 

日本は1,000兆円を超える借金を国債によって抱えています。しかし、その内の467兆円は日銀が保有している以上、その金額は連結決算によって相殺されますので、返済する必要はないのです。

そう。

一連の異次元緩和によって、日本政府の借金は既に半分近くが返済不要になっているのです。もはや財政再建とやら達成済みなのです。

 

であれば日本政府が取るべき道は明らかです。

デフレ不況という状況は「誰もお金を使わず社会に循環しないから、誰もが貴重なお金を貯蓄に回し、さらにお金が回らなくなって皆が貧乏になっていく」という状況です。

それならば政府自身が積極的にお金を使っていくしかない。

もはや財政再建が達成されてしまっている以上、そこに躊躇する理由はこれっぽっちもないのです。

 

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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