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福山雅治のお金の使い方が勉強になった from 福のラジオ

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別にファンではないのですが、毎週土曜日14時からは「福山雅治 福のラジオ」を必ず聴き、福山雅治が出演するドラマはチェックする私です。

くれぐれも言っておきますが、別に福山雅治ファンではありません(←この振りは分かる人にしか分からないだろうなww)。

 

「昭和でイケメン、平成でもイケメン、令和では元イケメン」の福山雅治さんですが、彼がパーソナリティを務める「福のラジオ」という番組があります。毎週土曜日14時からTOKYO FM系のラジオ局で全国放送されています。別にファンではないのですが、この人のラジオは中々面白くてその部分では大好きです(笑)。

 

 

福山雅治ファン限定ではない番組の面白さ

さて、この番組は視聴者から寄せられた実体験や相談、あるいは妄想(笑)などの投稿に対して、福山雅治と構成作家の今浪祐介さんという方が面白おかしく話を広げていくという内容です。ラジオ版「踊るさんま御殿」みたいな感じと言えば分かりやすいかもしれません。

 

もちろん、ただ福山さんと今浪さんがくっちゃべってるだけでは、「福山雅治ファン」以外には大して面白くない番組でしょう。でもこの番組が福山雅治ファン“以外”の人にとっても面白いのは、福山さんがいわゆる「芸能人」とか「ミュージシャン」という公の立場とは違う・・・何というか若い頃には調子に乗って恥ずかしい思いをした失敗談や、誰もが心の中で思ってるけど表には出せないような妄想(下ネタ込み)を明け透けに語るところ、月次な言い方ですが“等身大の福山雅治”としてリスナーと対話している所ではないかと思います。

 

良い意味で「福山さんくらいの有名人や実績がある人でも、そんなどうても良いちっぽけなことで悩んだりするんだなぁ」という感じに親近感が持てる。そんな感じですね。

 

福山雅治の“頭の良さ”の種類

ちょっと話が変わりますが、私のブログでは政治関係や経済関係のネタが多いです。

そういうネタ探し的な意味でも、偉い学者さんの論文や本を読んだり、解説動画を観たりすることが多いのですが、そういう時によく思うのは「知識があるという意味で“頭が良い”というのと、生きる知恵を持っているという意味で“地頭が良い”というのは全然違うな。」ということです。

 

もちろん、本当に凄い学者さんというのは地頭が抜群に優れて、勘も良い上に、とんでもない知識量を持っているという恐ろしい人もいます。ですが、それって本当に一部なんですよね。これは私の偏見ですが、多分学者の90%くらいは「知識があるだけで地頭は悪い」という人ばかりに思います。

 

そういう意味で、私が福山さんのラジオを聴いていて感じるのは、「この人は“勉強ができる”という意味では賢くないんだろうけど、“生きる知恵がある”という意味では本当に賢いな」ということです。

今日の放送でもそれを感じさせる一コマがありました。

 

福山雅治のお金の使い方

詳細はちょっと忘れてしまいましたが、海外に住んでいる学生(?)リスナーからの投稿で

 

「 親の仕送りやアルバイトでカツカツの生活を送っているんだけど、現地の彼氏が貧乏で自分の手出しが多い。彼氏が喜んでくれるのは良いんだけど、金銭的な負担が多いことに悩んでる。でもそんなことで悩んでいる自分も嫌だ。」

 

みたいな内容で、「福山さんはお金の使い方についてどう考えてるのか教えて欲しい」というような相談でした。

 

それに対して福山さんが言った言葉が中々含蓄があるもので、印象に残ったんです。

福山さんの“人付き合い”におけるお金の使い方のポリシーは「その相手ともう二度と会うことはないだろうという人とは、それなりのお金の使い方しかしない。でも、これからも関係性が続くだろうという人に対しては、お金をケチったりしない。」というものでした(詳細はちょっと違うかも。ごめんなさい)。

 

お金の意味とは何か?

私、これって結構凄いことだと思うんですよね。

この福山さんの考え方を聞いた時に「ああ、この人はお金の本質をちゃんと理解しているな」と思ったんです。はっきり言って、そこら辺の経済学者よりも福山さんの方がお金の本質を理解していると思います。

 

お金というのは漢字で「金」と書くからややこしいのですが、別にそれ自体に価値がある訳じゃないんです。紙幣や硬貨がなぜ価値があるかというと、1万円札なら1万円の、5千円札なら5千円の“物”や”サービス”と交換できると「私たちが信じている」から価値があるのです。

逆に考えると分かりやすいのですが、例えば誰もどれだけ沢山の「お金」を持っていたとしても、そのお金の価値を誰も信じていなければお金には価値はありません。

また、もし世界に存在するのが自分一人だけだったら、お金なんて単なる紙クズや金属ゴミでしかない訳です。そんな物より「食べ物や飲み物」の方がよっぽど価値がありますよね。

 

つまり、お金というのは自分以外の誰かがいて、お互いに信用しているからこそ初めて価値が生まれるのです。人と人とのつながりがお金の価値を生み出すと言っても良いでしょう。

そういう意味で、福山さんのお金の使い方である「相手との関係性によって、お金の使い方や考え方を変える」ということは、お金の本質から考えても正しいのです。そこには「将来その人とどういう付き合い方をしたいか」という将来的なビジョンがありますし、その将来の理想像に持っていくために効果的にお金を使うという使い方も全く正しいものです。

 

でも、これって中々理解されないんですよね。

経済学者でも理解してない人が多いです。お金はそれ自体に価値があると思っている人がほとんどです。

ですが、福山さんが言うようにお金というものは使い方によって、「相手との将来的な関係性」を理想の形に近づけるためのことが道具として使うことができます。そして、道具とは“使ってなんぼ”です。使わずに大事にタンスに入れておいても道具はその価値を十分には発揮できないのです。

 

福山雅治が芸能界で生き残ってきた理由

福山さんは別に経済学を勉強した訳ではないと思いますし、「お金の本質とは何か?」と勉強したわけでもないと思います。ただ、長年の色々な人との付き合いの中から経験的にお金の本質を理解した、ということでしょう。逆に下手に経済を勉強しなかったからこそ、変な偏見を持たずに理解できたのかもしれません。

 

やはり一つのことを極めた人というのは物事の本質を理解するのがうまいし、その本質を使いこなすこともうまい。下手な勉強や知識よりも、そういう知恵や地頭の良さこそが生きていく上では大事なんだな、と。

だからこそ、福山さんは長い間芸能界で生き残ることができたんだな、と感じた今週の「福のラジオ」でした。

 

 

今回も長文を最後までお読み頂き有難うございました。

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