AI搭載した自動運転実現。無人建設機械が商用化でコマツがリアル”下町ロケット”に!
下町ロケットというドラマをご存知でしょうか?
コマツが、創業100周年の2021年にも無人運転の建設機械を商用化する計画が分かった。今春から実際の土木工事に利用して実証実験に着手。国内建設業界で深刻化する技能労働者不足に対応するため、「現場の省人化」を加速する構えだ。
無人建機は、小型無人機ドローンで地形を計測し、3次元(3D)データ化した施工計画を入力して運用する。ショベルカーは人工知能(AI)で現場の画像を分析して土砂を掘り、センサーでダンプカーの位置を確認して自動で積み込む。ダンプカーはカメラなどで障害物を検知しながら指定場所に土砂を運ぶ。
お・・・恐るべし。コマツ!!
うちの会社の近くにあるコマツは、毎朝会社の門の周りに猫が何匹もひしめき合っていて(エサをあげてるのかな??)、”重機と猫という奇妙なコラボレーション”の会社だとしか思ってませんでした(冗談です)が、いつの間にこんなことに。
この記事の中に 「国内建設業界で深刻化する技能労働者不足に対応するため、「現場の省人化」を加速する構えだ。」という一文があるのですが、私はこれにちょっと心を撃たれました。
「現場の省人化」・・・良い表現だと思います。
日本は現在人手不足真っ只中ですが、それは別に安倍政権の政策によって経済が好調だからではありません。人口動態統計から30年以上前からこのようなことになることが分かっていたにも関わらず、政府が何も対策を講じなかったからです。
生産年齢人口の現象はどれほど早くとも後20年は改善することはありません。なぜなら今年大量に子供が生まれたとしても働けるようになるまで、20年くらい掛かってしまうからです。
しかし、今後進む高齢化社会における介護業や、国民が生活していくために必要なインフラ整備を行う建設業など業界の需要は、何とかして補わなくてはなりません。
「資本主義の何たるか」を全く理解しようともせず、「人手不足なんだから人を海外から雇えば良いなろう」程度しか考えていないどアホウな政権と違い、コマツのこの自動運転技術は資本を投資し、技術革新を起こすことで生産性を向上させることで、人手不足を補うという、資本主義としては実に真っ当な方策を実現するものです。
私は基本的には「民間活力の活用」という言葉が大ッッ嫌いです。
なぜならほとんどの場合、その言葉を使うことで「特定の”民間企業”に仕事や利益が流れるように誘導することを正当化しようとする」からです。そして、利益だけは民間企業が所得し、その負担は国民が背負うという国民生活を害することなるからです。
それに対して、今回のコマツのような技術革新による生産性向上というのは、「技術革新とそれを促す投資によって、国民生活を向上させる」という資本主義の良いところに適ったものであります。
確かに資本主義には悪い点があることも事実です。しかし、まずは国民の実質賃金がほとんど増えず、貧しくなる一方だという現状を打破することが最も重要です。「資本主義が正しいかどうか」などという議論は、その後にゆっくりやれば良いのです。
とにもかくにも、人手不足を外国人労働者によって補うという間違った方策ではなく、しかるべき資本投資と技術革新によって解消するという企業が、コマツ以外にもどんどんと出てくることを心から祈っています。
今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆