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あなたも使ってる?? 除草剤ラウンドアップに2,200億円の賠償命令。

昨日は沖縄が梅雨入りし、九州の方では早くも最高気温が30度を超えたということ。

私が住む東海地方もこれから梅雨が来て、雨が降り、気温がどんどん高くなって行きます。そんなこれからの時期に頭を悩ませるのが・・・そう! 「雑草の処理」です。

私の家も小さいながら庭がありますので、これから梅雨の時期になり暑くなってくると、すごい勢いで伸びてくる雑草をどうするか・・・非常に頭の痛い問題です。

まぁ、私が自分で草を抜くしかないのですが(笑)。

 

ただ、やっぱりそんなにしょっちゅう草抜きをしている程、私も暇ではありません。時には除草剤に頼って楽をしたくなるのですが、ここ数年ホームセンターで見かけるようになった「ラウンドアップ」という除草剤をご存知でしょうか?

実はこれアメリカの大手農薬メーカー「モンサント」社が開発した除草剤。アメリカの開発した除草剤ということで実際かなり強力です。値段も比較的お手頃なため日本でも使用する人が増えてきているようです。

 

ところがこのラウンドアップ、実は以前から発ガン性物質「グリホサート」が含まれているということで欧州などではむしろ規制対象になっていることは、日本ではあまり知られていないようです。

 

そんなラウンドアップによってガンになったと主張した夫婦の訴訟が行われて、メーカー側に巨額の賠償命令が下されたようです。

その額なんと2,200億円!!

 

ラウンドアップに2,200億円の賠償命令

この裁判は、カリフォルニア州に住む70代の夫婦が、約30年間にわたって「ラウンドアップ」と呼ばれるアメリカ大手農薬メーカー「モンサント」の除草剤を繰り返し使っていて、がんを患ったとして賠償を求めていたものです。

カリフォルニア州の裁判所の陪審は13日、夫婦のがんと除草剤の因果関係を認め、去年、モンサントを買収したドイツ医薬品大手の「バイエル」に対して、20億5500万ドル(日本円で約2200億円)の支払いを命じる評決を出しました。

 2,200億・・・なかなか凄まじい金額ですね・・・。さすが訴訟大国アメリカといったところでしょうか(笑)。

 

ただ、このラウンドアップに含まれているグリホサートという物質は、強い発ガン性物質のようで、既にフランスでは販売禁止になっていますし、ドイツ、イタリア、オーストリアなどのヨーロッパ諸国でも販売禁止を検討している国が数多くあります。

また、2015年に世界保健機関の下部組織「国際がん研究機関」が、グリホサートに「おそらく発がん性がある」と発表をしました。

 

どうもホームセンターのような小売店の店頭で購入できるのは、先進国では日本だけ、という状況のようです。

 

日本では逆にグリホサートが“規制緩和”されている

ここまで読まれた方の中には不思議に思っている人もいるかもしれませんね。

「なんでヨーロッパで規制されている除草剤が日本のホームセンターで売られているんだ?」

と。

 

良いツッコミですね!!

全くその通りです。

驚くべきことに、2017年末に厚生労働省はグリホサートに関する規制を大幅に緩和しているのです。

 

というのもこのグリホサートという発ガン性物質を含むラウンドアップですが、アメリカから日本に輸入される小麦などの作物に容赦なくぶっかけられています。ですからアメリカから輸入される作物におけるグリホサートの基準が厳しいと、それらの作物が日本に輸入できないわけです。

という訳で、“日本国民の安全を守るために存在するはずの厚生労働省“はグリホサートの残留基準値を大幅に緩和。例えば、小麦で6倍、ライ麦やソバで150倍、ヒマワリの種子では400倍に引き上げました。農薬漬けの作物を日本にガンガン仕入れましょう! という訳です。

何といっても、それで日米の貿易がより自由で活発なものになるわけですからね!

「自由貿易のためなら日本国民の安全がないがしろにされても問題なし!」。それが日本政府の出した方針だということです。

 

日本国民に害がある物でも輸入します。どう回避するからは自己責任で!

ちなみに、この件に関して下記の記事もなかなか恐ろしいことが書いてあります。

 

厚生労働省にグリホサートの規制緩和の理由を訪ねたところ

 

名前は言えませんが、ある農薬メーカーから基準値を上げてほしいとの申請があったのがきっかけです。基準値の緩和要請はメーカーや政府などができますが、さまざまなところからこの10年間に5度ありました。」

 

・・・この担当者も馬鹿正直にここまで答えるとはすごいですが、要するにモンサントもしくはその親会社になるバイエル社から、日本政府に圧力がかかったから規制緩和しましたってことです。

 

 しかもこの担当者は次のような恐ろしいこともクチにしています。

 

グリホサート以外でも農薬にはたいてい毒性があり、いずれほかでも発がん性が見つかるかもしれない。使用する際には必ず決められた量と方法で散布し、使い方を勝手に変えたりしないことです

 

要するに「除草剤や農薬は全部危ないんだから、発ガン性物質が含まれている農薬の規制を緩和したぐらいでガタガタ騒ぐな。危ないと思うなら使わなきゃ良いだろ。自己責任だろうがww」ってことです。

これが国民生活の安全を司る厚生労働省っていうんですから、まぁいろいろ終わってますね・・・。 

 

という訳で、皆さんこれからの暑い季節になっても、農薬を使わずに手作業で草取りするのが一番の方法のようです。農薬使う人は、他人にくれぐれも迷惑かけないように自己責任でお願いしますww

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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