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安倍首相の恐るべき二枚舌政治 @G20大阪サミット

大阪トラック・・・でしたっけ?

何か安倍首相が突然意味不明なことを言い出して、よく分からないまま始まったG20サミット。

いや〜、途中で警備員が拳銃をトイレに忘れたとかでどうなることかと思いましたが(笑)、とりあえずテロとか置きずに無事に幕を閉じて良かったです。

 

とは言えこのG20サミット。

「日本は議長国としてリーダーシップを発揮できるか?」とか言いながら、始まる前は「米中貿易戦争にどうなるのか?」とアメリカ&中国に注目が集まり、終わったら終ったで今度はアメリカが急遽北朝鮮を電撃訪問!

なんだか早くも「G20サミットって何だったっけ?」と言われそうなほど影の薄いイベントとなりました(笑)。

 

あまり話題になっていませんが、その大阪サミットでの議論の際に安倍首相がこのような発言をしたそうで、思わずツッコミを入れたくなったので、今回はその話を。

 

安倍首相は自分の発言の意味を理解しているのか?

日経新聞によりますと、世界経済と貿易に関する議論になった際に安倍首相が

 

「(足元の経済情勢は)下振れリスクが大きい。」

「貿易と地政学をめぐる緊張は増大している。」

 

と発言したそうです。

 

これは要するに

 

「現在の世界の情勢は各国の勢力争いの緊張感が増していて、貿易の状況も将来的に安心とは言えない。

だから世界経済の情勢も楽観視できない。」

 

と認識しているということですね。

 

ほほー。なるほど、なるほど。

確かに米中の貿易戦争も長期化しそうですし、EU各国も経済情勢は不安定化してます。

それを安倍首相は冷静に認識しているということですね。

素晴らしいですね。仰る通りです!

 

で、安倍首相。

そこまでわかっていながら、消費税を上げるんですか??? (笑)

 

消費増税後の日本の凋落っぷりが凄い

消費税を増税したら日本経済に壊滅的な影響が出るのは間違いありません。

それは数字から見ても明らかです。

 

1997年に消費税が5%、2014年に8%に引き上げられて以来、私たちの一世帯あたりの平均年収は130万円も減少。

日本のGDPは停滞っぷりは凄まじく、何と1997年に534兆円だったのが2018年は549兆円。たった15兆円、たった0.3%しか伸びていません。

その間アメリカは8兆5770億ドルから20兆4940億ドルと2.5倍近く伸びていることを考えると、日本の体たらくぶりは凄まじいです。

 

安倍政権はリーマンショック級のことが起こらない限り消費税を増税すると言っています。

しかし、その一方で世界経済の情勢はリスクが高まっていると言っているのです。

これは明らかに矛盾しています。

完全に二枚舌を展開しているのです。

 

安倍政権には消費増税による大打撃を責任取れない

もし消費税を10%にあげて、その後リーマンショック級の出来事が起こり、世界経済が落ち込むようなことになったらどうするつもりでしょうか?

消費増税で大打撃を受けた日本経済には、とても海外経済の落ち込みをカバーするような余力はないでしょう。

その時は誰が責任を取るのですか?

安倍政権ですか?

 

いいえ。無理です。そのような巨大な責任を取ることなど誰にもできません。

内閣にできる最大限の責任の取り方は内閣総辞職です。

でも、仮に安倍政権が総辞職したところで、日本経済が立ち直るわけではないのですから何の意味もありません。

 

それどころか恐らく安倍政権は「想定外の出来事が起こった。ここで政権を放り出す訳にはいかない。今こそ全国民が一致団結して国難を乗り越えなければならないのです!」とか言い出して、絶対に政権交代しないでしょう。

 

つまり、日本経済がどうなろうとも安倍政権は絶対に責任を取らないのです。

 

もし本当に安倍首相が日本の未来のことを考えているのであれば、消費増税は凍結すべき。世界経済のリスクが高まっているのであれば、なおさらそれ以外に選択肢はないのです。

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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