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吉本と日韓摩擦のどんちゃん騒ぎの裏で首相が増税を明言

吉本興業の一連の騒動、そして日韓貿易摩擦と分かりやすく大衆の注意を引きつけられる騒動が繰り広げられる中、安倍首相がさらっととんでもないことを発言したようです。

目次

 

ついに安倍首相が消費増税実施を明言

記事によりますと

 

首相は「リーマン・ショック級のことは起こらないだろう」との見通しを示し、予定通り増税する考えを説明した。
 首相は増税に伴う消費落ち込み防止のため、自動車や住宅の購入者への税負担軽減策を講じたことに言及し、「(現時点で)駆け込み需要がないということは、落ち込みも少ないのではないか」とも発言した

 

とのことです。

一応今までの公式見解としては「リーマンショック級のことが起こらない限り、予定通り増税する」ということでした。

それがリーマンショック級のことは起こらないだろうという“予想”の下、10月から消費増税をすることを明言したということです。

 

個人的には、最近の米中貿易摩擦や、イギリスの“合意なきEU離脱”の可能性が高まってきたことなどを踏まえて、増税は踏みとどまるかもしれない・・・と淡い期待を寄せていましたが・・・無駄でしたねww

 

いよいよ国家的自殺へとかじを切ったと言っても過言ではないでしょう。

 

消費増税よりもメディアが注力している話題

私が不思議に思うのは、これほど重大な発言を首相がしたにも関わらず、メディアがほとんど報じていないことです。

上記の時事ドットコムの記事もほとんどベタ記事扱いです。

消費増税は国民の生活にものすごく大きな影響を与える政策ですから、これについての首相発言はもっと注目されて良いはずなのに、です。

 

じゃあ、メディアは何を伝えているかと言えば、吉本興業の闇営業問題と激化する日韓貿易摩擦です。

正直なところ、消費増税のインパクトに比べればどっちも“どうでも良い”レベルの話でしかありません。

 

吉本興業の話が規模が大きいとは言え、所詮一企業のブラックな内情を報じたスキャンダルに過ぎません。吉本の芸人が騒ぐのは当然かもしれませんが、消費増税に比べれば国民の99%にとってはどうでも良い話です。

 

一方の韓国との貿易摩擦の件ですが、たしかに隣国との国際関係の話ですので吉本興業の話に比べれば、重要度は高いと思います。

ただ、私が不思議に思うのはなぜこのタイミングで安倍政権はこんな強行な態度に出始めたのか?ということです。

日本と韓国の歴史を知るにつけ、韓国に対してはあまり好意的な感覚を持てないでいますが、それは今に始まったことではありません。

安倍内閣発足後でも、いくらでも今回のように「ブチ切れる」場面はあったはずなのです。でも、そうはしなかった。

それがなぜ今回ブチ切れたのか?

 

日韓貿易摩擦はただの目くらましではないか?

今回の日韓貿易摩擦ですが、どうも何か裏があるような気がしてなりません。

そもそも例の河野外務大臣が韓国の大使に「無礼だ」と怒鳴りつけた動画ですが、もしあれが本当だったらあんなものがメディアに流れること自体がおかしい。

韓国大使の面目が丸つぶれですし(別にそれは良いのですが(笑))、日本が不当に圧力をかけていると思われる可能性すらある訳で、本当にあのように激昂したのだったらメディアには流れないでしょう。

 

普通に考えれば、あれは「河野外務大臣の芝居」です。

“韓国に屈しない強い外交”を演出したかっただけではないでしょうか。

 

もっと言えば、それも河野外務大臣の単独で行ったとは思えませんし、実際首相からのお咎めもない以上、仮に芝居ではなかったとしても安倍内閣の方針としてあのような演出が行われたことは間違いありません。

 

目的はもちろん「外交に強い安倍政権」を演出するためです。

 

実際、この一連の貿易摩擦に対する安倍政権の“毅然とした態度”とやらは国民の支持を得ています(参考下記URL)。

輸出管理「支持する」が58% 安倍内閣の支持率は52%:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

 

そしてもう一つ。

先程も書いたように、大手メディアがこの日韓貿易摩擦報道で過熱しているため、10月に差し迫った消費増税に関する議論は全然表に出てこない訳です。

たとえば、下記のロイターの記事にあるように、今年に入ってから様々な経済指標で悪い数値が続出しています。

7月消費者態度指数は10カ月連続悪化、5年超ぶりの低水準に沈む=内閣府 - ロイター

 

本当であれば「これは消費増税をしている場合じゃない」という議論がもっと噴出しても良いはずなのです。

それがこの日韓貿易摩擦でかき消され、さらには「外交に強い安倍政権」を演出することで、下手をすれば「韓国にも強い態度で出れる安倍政権!!」とそれを歓迎する向きすらある訳です。

その裏で、国民経済を地獄に叩き落す消費増税が行われようとしているにも関わらずに、です。

 

私は別に韓国が好きな訳でも何でもありません。

むしろ逆の立場と言っても良いくらいです。

ただ、だからと言って“韓国にも強く言える安倍政権ってカッコイー!!”という演出と消費増税はとても等価交換にはなり得ない。

むしろ消費増税から国民の目をそらすために韓国に強い態度を示しているのだとしたら、「そんなことやってる場合じゃないだろ!! 韓国なんかほっとけ! どアホ!!」と言いたくなるのが普通なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

 

今回も長文を最後までお読み頂きありがとうございました😆

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