世界を救う読書

ビジネス書から文芸書までさまざまな本を通して世界の見方を考えるブログ

レコード大賞はDA PUMPの「U.S.A.」と共に自らの意義も切り捨てた

f:id:Kogarasumaru:20181231120600j:plain


実は今日は今年一年のブログの総括とか、来年に向けての抱負とかを書こうと思っていたのですが・・・・最後にこんな事が起こってしまったので、急遽予定を変更していつものような”噛みつき記事”(笑)を投稿したいと思いますww

 

U.S.A.がレコード大賞獲れないとか・・・

紅白歌合戦と並んで、年末恒例行事となっている日本レコード大賞。

栄えある大賞の最有力候補としてノミネートされていたのが、ご存知DA PUMPの「U.S.A.」です。

以前の投稿でもお伝えしましたが、私はこのU.S.A.が出るまでDA PUMP・・・特にボーカルのISSAのことを完全に馬鹿にしておりました。っていうか、「しくじり先生芸人」だと思っていましたww

 

 

DA PUMPの評価自体は当然に人によると思いますが、社会現象といえるほどに今年の日本を騒がせた曲であることは間違いありません。だからこそ、ほとんどの人がレコード大賞はU.S.A.だと確信していた・・・いえ、それ以外あり得ないと思っていたはずです。

ところがどっこい、何とレコード大賞は乃木坂のシンクロニシティ・・・・。

もうね・・・「はあああ???」ですよ。まじで。

私の妻なんてDA PUMPだと確信していたので、その晴れの姿を写真に収めようと発表の瞬間テレビの前でスマホを持って構えていた位です。それが発表の瞬間

 

_(┐「ε:)_ズコー

 

です。

 

音楽に30年近く真面目に取り組んできた私としては、「口パクで歌を歌ってもいない学芸会レベルの素人集団」が、あれだけ歌って踊れるプロフェッショナルのDA PUMPに負けるということがそもそも音楽を馬鹿にしているとしか思えません。

が、音楽の良し悪しは主観による部分が大きいので、「それでも乃木坂が良いんだ!」という人もいるでしょう。確かに。

ですので、私としては音楽的なレベルにおいてDA PUMPが大賞を獲るべきだったと思いますが、音楽の優劣で語るべきではないということも一応理解はしています。

 

レコード大賞の意義とは

それよりも私が問題だと思っているのは

 

「そもそもレコード大賞の意義とは何なのか?」

 

そして、

 

「その意義に照らし合わせて、乃木坂の受賞は正しいものだったのか?」

 

という点です。

 

そもそも1959年にレコード大賞という賞が生まれたのは、戦前、戦後に活躍した古賀政男服部良一といった偉大な日本を代表する音楽人が戦後に生まれた世代間のギャップを超えた「新しい日本の歌」を生み出すことでした。

当時はジャズ、ロカビリーなど米国由来の新しいジャンルが流れ込んできており、若者世代から熱狂的な支持を受けていました。その一方でいわゆる一般的な音楽界の主流を占めているのは戦前から続く歌謡曲という状況でした。つまり、戦前、戦後、という時代の端境期に生まれた世代に音楽というものに対するギャップがあったのです。

 

しかし、時代はまだ戦後からの復活も成し遂げておらず、日本国民が一丸となって物事にあたっていかなければならない状況でした。そんな中で世代間のギャップを超えて、国民全員に一体感を持ってもらおう、そんな夢を果たすために古賀政男や服部良一が、自らの私財を投げ売ってこのレコード大賞という賞の実現のために尽力したのです。

実際、最初はスポンサーが集まらなかったため、赤字分は古賀政男氏が自腹で補填したそうです。

 

つまり、レコード大賞の本来の目的とは音楽を通して国民の一体感を養うこと。バラバラになりがちな国民を「みんな同じ価値観を共有できる仲間なんだ」という連帯感を持ってもらいたい・・・そのような願いだった訳です。

 

日本の音楽業界の現状とは

そういう意味では、ここ数年のレコード大賞はとても「国民の一体感」を創出するのにふさわしい曲が選ばれていたとは、正直思えません。むしろ、レコード大賞受賞という権威を利用したビジネスの一環であったと言われても仕方のない状況だったと思います。

2012年にAKB48が大賞を受賞した際に、審査委員長が

これが日本の音楽業界の現状です。楽しんで頂けましたでしょうか。」

と発言し話題になりましたが、それも正にそもそもの音楽とレコード大賞の存在意義を忘れ、ビジネスありきの単なる出来レースとなった(と受け止められても仕方ない)現状を象徴している言葉ではないかと思います。

 

このようなレコード大賞のそもそもの意義を考えると、やはり私は今年はDA PUMPが受賞すべきだったと考えます。なぜなら、好き嫌いは別として、これほど幅広い世代で共有された楽曲はここ数年なかったからです。

「世代間ギャップを乗り越え、国民の連帯感を養う」という意義において、DA PUMPのU.S.A.こそが2018年を飾るにふさわしい曲であったことは私は間違いないと思います。

 ここ数年その権威を落とし続けた日本レコード大賞ですが、その権威の自ら失墜させた年として、この2018年は記憶されることになるのではないでしょうか。

 

 

・・・という訳で、最後の最後にまた世間様に噛み付いてしまいまいたがww

気を取り直して、2018年最後の投稿ということで締めの挨拶に移りたいと思います。

 

まずは初めて訪れてきてくれた方も、何度も観てくれている方も、みなさん本当に今年はありがとうございましたm(_ _)m

始めた頃はやる気だけは満ちていたものの、実際の一日の訪問者数が2〜3人とかで「この先やっていけるのかな・・・。俺には向いてないのでは・・・」と思うこともしょっちゅうでした。

ですが、少しずつですが訪問してくださる方も増え、「イイね!」してくれる方も増えてきたことで、やり甲斐が増すと共にブログの更新を続ける上でのモチベーションにも繋がりました。

月並みな表現ですが本当に皆さんありがとうございます。

 

2019年も一人でも多くの方の”心に届く”記事を書けていけたら、と思っています。

みなさんにとって2019年が良い年になることを心からお祈りしております! \(^o^)/

このサイトについて プライバシーポリシー
Copyright ©2020 Sekadoku (世界を救う読書管理人)